ホール経営企業のサンキョー(株)(本社/埼玉県川口市)のSAP市川店で、AEDを使い人命救助した同社従業員2名に対し2月5日、東京消防庁立川消防署から感謝状が贈られた。消防総監感謝状の表彰を受けたのは、同社SAP立川店の可児真澄主任と川本真由美さん。
昨年12月30日午後8時頃、同店駐輪場で意識不明の60代位の男性が倒れているとの連絡を受け、従業員が急行し対応。意識を失い心肺停止状態だったことから、インカムによる連携で迅速な救急車の要請。救急車が到着するまでの間、心肺蘇生法及びAED等の救命処置を協力して実施した。翌31日男性の家族が店を訪れ「一命は取り留めた。皆さんのおかげです」と感謝の言葉を受けたという。
心肺停止状態から、社会復帰できた今回のようなケースは大変少ないところから石川孝政立川消防署長から感謝状を受けた。可児主任は「救急隊の方から、初期対応が良かったと言っていただいた。店の一体感を褒められたようで嬉しかった」。川本さんは「講習でAED取扱いを習った経験が役立った。救命講習の大切さを強く感じました」とコメント。SAPではお客様の安全を守り迅速な対処を行う為、スタッフが普通救命講習(人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの正しい使用方法等)を受講し、AED(自動体外式除細動機)を設置している。