RSN 9月相談数283件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信10月23日(第90)号で、9月の相談数は283件と発表。最近は、インターネット経由での相談につながるケースの増加傾向がみられるという。2014年1月からの累計は2393件、2006年4月からの相談累計は1万4120件となった。

本人からの相談は170件(76%)、家族・友人52件(23%)、援助者3件(1%)。本人性別内訳では、男性130、女性40。本人相談経路(170件中)では、ホール内ポスター77件、インターネット48件、その他17件、雑誌11件、不明・拒否8件、ホール貼付ステッカー7件、TV1件、他の相談機関1件。

今回の「相談電話の向こうから」(その14)は、肩身の狭い思いをしながら遊技している高齢者からの相談者、Aさん70代の女性。数年前に夫が他界し年金生活の一人暮らし。遊技頻度は週1〜2回、1円パチンコを金額を決めて遊んでいる。同じ県内に住む息子は、パチンコを良く思っておらず、顔を会わすたびに「お金の無駄」「依存症だ」などとなじる。誰かに迷惑かけている訳でもなく、家に籠っているより健康的だと思うが、何か問題があるか教えて欲しいという相談。とてもよい距離感で遊技されているが、一方で、まわりの家族は余りよいイメージで思っていない。家族の間の価値観のズレを修正するのは難しいとした。依存問題だけが取り上げられ、白か黒かの思考になりがちだが、適度な娯楽として楽 しんでいる人も多くいるという事例紹介となった。

問い合わせ等ならびに活動協力(寄付等)についてはRSNまで。