ぱちんこ依存問題相談機関の認定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信9月25日(第89)号で、8月の相談数は269件と発表。2014年1月からの累計は2110件、2006年4月からの相談累計は1万3837件となった。
本人からの相談は163件(77%)、家族・友人49件(23%)、援助者1件(0%)。本人性別内訳では、男性127、女性36。本人相談経路(163件中)では、ホール内ポスター91件、インターネット43件、その他16件、不明・拒否6件、ホール貼付ステッカー3件、他の相談機関2件、TV1件、新聞1件。6月の日本精神神経学会学術総会シンポジウムの記事(東京新聞・中日新聞)により、6件(本人1件、家族・友人5件)あった。
今回の「相談電話の向こうから(13回)」は、なんとなく似てはいるが、相談員が対応で頭を悩ませる3例「依存症になったと訴えるAさん」「生活の問題が大きいBさん」「強い不安感から遊技してしまうCさん」の各20〜30代(男性)を紹介。「依存症=病気」という表面的な理解で自らの課題を回避しようしては、問題解決にならないこと(Aさん)。「なぜスロットを必要としているのか?」ということを自ら考えてもらう(Bさん)。自らのストレス回避のため遊技し、遊技してさらにストレスを溜めるCさん、そもそもの不安は何か、その不安を解決するには何が必要かに焦点をあてていく必要(Cさん)。
表面に見える問題はパチンコ・パチスロですが、背景には、度を越した遊技をしてしまう問題が隠れているという。依存問題は人が生きていく上で抱える問題の一つに過ぎない。表面的な問題の背景にある本質的な問題は何かを考え、向き合うことの重要さを日々痛感しながらの、電話相談の日々という。
問い合わせ等ならびに活動協力(寄付等)についてはRSNまで。