ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関紙さくら通信7月21日(第171)号で6月の相談数は294件(支援室22件含む)と発表。日中(10時〜16時)157件(支援室13件含む)、夜間(16時〜22時)137件(同9件含む)。6月期の年比較では、2019年6月453件、2020年6月278件で推移。5月の277件を17件上回った。RSNは昨年来、感染状況が厳しい沖縄県に事務所があるため相談体制を緊急事態用に縮小せざるをえなかったと相談数減少の一因としている。2006年4月からの累計4万1509件とした。
相談(初回141件・48%)の集計では、本人からの相談は116件(82%)、家族・友人25(18%)。本人性別では、男性92(79%)、女性24(21%)。本人相談経路(116件中)では、ホール内ポスター49件、インターネット37件、不明・拒否12件、ホール配布物10件、ホール関係者5件、家族・友人・知人2件、ATM啓発メッセージ1件。初回相談(本人・家族・友人・知人)124件のうち57件(40%)がホール内に貼付徹底している啓発ポスターからとなっている。
依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会の「依存問題基礎講座」は、8月1(日)にZoom勉強会として開催を予定。プログラム中心の支援から人中心の支援へというテーマで、今回は「パチンコの実態と企業・業界の依存問題への取り組み〜誤解してない?、パチンコホール〜」と題して、武内好努氏(アメニティーズグループ・コンプライアンス推進室)、森華子氏(ダイナム・リスク管理部)が講師を務める。パチンコ店ってどんなところ?、どれくらいお金を使うの?、どんな人が遊んでいるの?、パチンコ企業・業界の依存問題に対する取り組みは?、など、イメージではなく現実のパチンコ店について質疑を予定。参加費は無料だが、7月28日(水)まで(定員約30名想定)にメールで件名を「8月基礎講座申し込み」として必要事項を明記(名前・所属・職種・メール・電話)による参加申込が必要(http://problemgambling.namaste.jp/)となっている。
お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)についてはRSNまで。