ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信7月21日(第111)号で6月の相談数は227件(203件・支援室24件)と発表。これによりRSN相談件数は、2016年1月〜5月は1361件、2006年4月からの相談累計は1万9132件となった。
今回、本人からの相談は122件(79%)、家族・友人32件(20%)、援助者1件(1%)。本人性別内訳では、男性94、女性28。本人相談経路(122件中)では、ホール内ポスター59件、インターネット45件、不明・拒否6件、ホール配布ティッシュ4件、ホール貼付ステッカー3件、その他3件、雑誌1件、TV1件。
今号の特集・RSN相談員の憂鬱では、依存症は病気という頑な思い込みについて考察している。病気ととらえる事のメリットは、偏見を持たれない、支援につながるきっかけ、協力者支援者を得る機会が増す、など。病気のデメリットでは、差別の対象、病気だから仕方ないという問題のすり替えになる、治る治らないという視点でとらえてしまう、など。相談員は「病気であるかないかという判断はしませし、必要ないと考えている」という。相談者と共に予断を持たずに、目を向けるべきものを探していく問題解決のための作業においては、「病気」は一つの視点に過ぎないという。
紙面では、2015年度を無事満了できたことから、「電話相談事業」「広報・啓発事業」「支援連携/企画運営事業」「研修活動事業」「資料作成・出版事業」について活動報告している。お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。