RSN 5月相談数226件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信6月23日(第110)号で5月の相談数は226件(204件・支援室22件)と発表。これによりRSN相談件数は、2016年1月〜5月は1134件、2006年4月からの相談累計は1万8905件となった。

今回、本人からの相談は121件(77%)、家族・友人36件(23%)。本人性別内訳では、男性98、女性23。本人相談経路(121件中)では、ホール内ポスター65件、インターネット35件、ホール配布ティッシュ7件、その他5件、不明・拒否4件、雑誌4件、他の相談機関1件。全商協参加の各地区遊商がホール配布ティッシュの活動を行っており、この7ヶ月間で合計54件の相談につながった。

今号の特集・電話相 談の向こうから(22)では、「ホール従業員だったAさんからの相談」を取り上げた。遊技業界で働いている方からの相談は、今年1月〜5月で全体相談の2.3%の19件は業界従事者(過去に勤めていた含む)。その内ホール従業員は16件という。こうした立場上「恥ずかしいのですが、実は…」という切り出しで大半の相談ははじまり、パチンコホールで働くゆえに、問題が起きても他の人に気付かれたくないという気持ちが強いとも感じるという。パチンコホールで働いているために、職場の上司や同僚に相談することが余計に難しかったとも。相談員は、健全な娯楽の推進には、ユーザー、従業員ともに依存問題対策は重要な課題とした。

また、全日遊連「平成27年度子ども事故未然防止事案報告」データについても紹介。平成27年度は38件の未然防止につながり、47名を保護できたという。業界の取組みに反して、子どもを放置して遊ぼうという親は後を絶たないという現実がある。ホールにおいて「まあ大丈夫だろう」という日はありませんと、業界は高い危機感での対応を呼びかけている。

なお、2015年相談事業報告書の電子書籍版のダウンロード(Book Way)が可能になった(PDF版はRSNホームページ)。お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。