ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、2019年「ぱちんこ依存問題電話相談事業報告書」をまとめた。
2019年の電話相談数は5222件(月平均435件)と前年に比べ537件の減少。2006年4月からの累計相談数は3万6213件(2019年12月末まで)。2018年10月より、16時以降の夜間対応についてもRSN沖縄事務所に一本化したところであり、初の1年を通したデータによる報告書となった。
序章は電話相談の概要。第1章は相談の基礎資料。第2章は相談者全体の詳細。第3章は相談者(家族・友人)の詳細。第4章は相談者(本人)の詳細としている。補章として「夜間相談」、「RSN支援室」、「対面相談事業」、「遊技業界からの出向・研修事業」、「ATM啓発経由」を網羅。
RSNの電話相談の特徴は、本人からの相談であり、初回相談3203件のうち、2662件と全体の84%を占めている。そして相談経路全体の特徴は、ホール内ポスター(1232件・39%)、ホール折込チラシ108件、ホール配布物103件、ホール関係者40件、ホール貼付ステッカー26件、ホール配布テッシュ6件、ATM啓発メッセージ13件など、改正風営法による依存対策の徹底がうかがわれる。
補章の夜間相談では2293件、RSN支援室相談517件。そして遊技業界からの出向・研修事業では2017年5月〜2019年5月までに16名が出向。2019年8月からは研修事業として2名の研修者が着任など、取組みの広がりを伝えている。
この報告書はA4判34ページ。同報告書はPDFのダウンロードが可能(http://rsn-sakura.jp/2019report.html)。また同報告書へのお問い合わせは、RSNまで。