RSN 2012年度版報告書が完成

ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、2012年度「ぱちんこ依存問題電話相談事業」報告書をまとめた。

2012年度の電話相談数は2562件(月平均213.5件)と前年に比べ約2.3倍。2006年4月からの累計相談数は9202件。開設以来、相談件数が急増した要因のひとつとして、RSNの相談電話が掲載されたポケットテッシュの配布(東遊商配布・東京&関東連の全店舗対象)があげられる。関東圏で4594店、164万3505台は、全国ホールの3割強を占めている。

第1章は相談の基礎資料。第2章は相談者全体。第3章は相談者(家族・友人)の詳細。第4章は相談者(問題を持つ本人)の詳細としており、各章ごとにまとめている。あとがきでは、「一刻も早くデータを集計し、この1年の動向を把握し公開することは、RSN相談員が現状を正確に把握するとともに、相談から見えてきた問題を遊技業界や関連機関に誤った情報の発信を行わないためにも重要な作業であると考えています。(中略)生活保護制度の見直しなど、弱者へのまなざしからも温かさが消えつつあります。ぱちんこで問題を抱えた人たちへの風当たりも、日増しに厳しくなっています。娯楽によって、社会から疎外される人たちを作らない努力が必要です。私たちは、社会のセーフティーネットの一部分でしかありませんが、私たちにできない領域をよりしっかりとしたものとなるように取り組んでいきたいと思っています」と地道な活動への理解と協力を呼びかけている。

この報告書はA4判40ページ。同報告書はPDFのダウンロードが可能。また同報告書へのお問い合わせは、RSNまで。