RSN 11月相談数242件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信12月18日(第92)号で、11月の相談数は242件と発表。11月は「ギャンブル依存症」を取り上げたNHK番組(11月17日放送)の影響を受けて「番組を見て不安」な相談者が数名いたという。ただ「病気のイメージを強く持った方からの相談は、なかなか相談内容がかみ合わず、苦労したケース」もあったという。2014年1月からの累計は2879件、2006年4月からの相談累計は1万4606件となった。

本人からの相談は138件(74%)、家族・友人49件(26%)。本人性別内訳では、男性103、女性35。本人相談経路(138件中)では、ホール内ポスター77件、インターネット31件、ホール貼付ステッカー5件、不明・拒否4件、雑誌3件、他の相談機関2件、TV1件。

今回の「相談電話の向こうから」(その16)は、休眠ファンが、最近始めたことからくる不安の事例。相談者Aさん(40代・男性)は、大学卒業後一般企業に就職。現在は自営業。大学生からスロットをはじめて遊技歴は20年。借金の繰り返しが続く日々に不安をかかえる生活に嫌気がさし、30代は全くしていなかったが最近また始めた。このまま続けると以前の生活に戻ってしまうのではないか不安という相談。Aさんの相談を聞いた中では、社会経験も積み、自己改善による対処能力も高いことがうかがわれ、すぐに問題が重篤化することはなさそう。過度な恐怖を与え改善を促すような動機づけをしなくても、冷静に自分の遊技との関係を見直してもらうことが可能であり、有効と思えた。

問い合わせ等ならびに活動協力(寄付等)についてはRSNまで。