ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信12月22日(第116)号で11月の相談数は194件(177件・支援室17件)と発表。これによりRSN相談件数は、2016年1月〜11月は2328件。2006年4月からの相談累計は2万0099件となり、10年8か月で2万件を突破した。
今回、本人からの相談は108件(74%)、家族・友人38件(26%)。本人性別内訳では、男性80、女性28。本人相談経路(108件中)では、ホール内ポスター55件、インターネット33件、その他8件、不明・拒否6件、ホール配布ティッシュ3件、ホール貼付ステッカー2件、雑誌1件。また、パチンコの遊び方・安全度の自己診断アプリ「パーラー ジキル&ハイド」の無料ダウンロードは、2458件(12月12日現在)だった。
ギャンブル依存症など含めて不安をあおった、カジノを含む統合型リゾート(IR)推進法案が、本質的な審議がされぬまま成立した事について、「カジノ解禁前夜に…」と題して西村直之RSN代表が寄稿した。国は推進法による条件整備を通して、国民が納得できるビジョンと負の問題への対策を提示できるかが問われているとした。「同時代に生きるものとして、法がどうあろうが、問題を抱えた人が社会から排除され、孤立しないように支援する事が私たちRSNの使命」とした。
なお、RSNの年末年始は、12月29日から新年1月4日まで電話相談を休止。2017年1月5日より通常通りの活動となる。お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。