ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信11月22日(第67)号で10月の相談数は、これまでの最高を記録し343件と発表。これにより24年度は1155件、2006年4月からの相談累計は7795件となった。
10月の相談件数343件は、過去最多の9月より108件増加で月間記録を更新。朝10時の相談開始とともに一斉に電話が鳴り続ける状況と臨場感を伝えており、特に午前から昼、夕方3時以降に相談が集中している傾向という。これは今夏からの遊技業界挙げたRSN支援、地方メディアからの紹介による賜物と分析。本人からの相談226件(81%)、家族・友人50件(18%)。本人性別内訳では、男性168、女性58。本人相談経路(226件中)では、ホール内ポスター124件、その他52件(ホール配布テッシュ38件、ホール内ステッカー10件、折込チラシ2件、ホール従業員から紹介された3件など)、雑誌19件、インターネット18件、不明・拒否12件。
今回、ワンデーポート施設長の中村努氏が「ワンデーポートが考える問題解決の方向性」を寄稿。その中で「ギャンブル依存症」と十把一絡げにとらえる介入の危険性を強調。問題解決へのアプローチ・問題解決は、個別にひとり一人違っていると説く。問題解決には「暮らし(お金の使い方)」「仕事(仕事の有無)」「余暇(趣味、友達の有無など)」という視点で見ているという。RSNの場合からは、相談者の大多数はまだパチンコ・パチスロを続けている(続けていることが何とかできている)方で、なおかつ自分から相談につながろうという行為を選ぶことができている層として見ている。
現在、RSNは認定NPO法人取得に向けた取組みを行っている。問い合せ等ならびに、活動協力(賛助会員加入、寄付等)については、RSNまで。