ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信11月21日(第79)号で10月の相談数は299件と発表。2013年度は累計2040件、2006年4月からの相談累計は1万1242件となった。
今回、本人からの相談は206件(83%)、家族・友人43件(17%)、援助者1件(0%)。本人性別内訳では、男性170、女性36。本人相談経路(206件中)では、ホール内ポスター126件、インターネット36件、その他25件、雑誌14件、不明・拒否4件、他の相談機関1件。その他36件(本人25件、家族・友人11件)中、14件は啓発用ステッカー、ポケットティシュ9件での相談だった。
今号では、「相談電話の向こうから(その6)」として「問題が複雑に重なっているケース」。そして「RSNに相談されてくる様々な人たち」を取り上げている。「いたずらを思わせるような若年者からのケース」「相談員の提案にしつこく質問を投げかけてくるケース」「自身の問題を笑いながら話す相談者」「パチンコが勝てないとただひたすら訴えてくる相談者」等。「年間3000件を超える相談に対応していると、これからも更に様々な事例に出会っていくと思います。どのような相談でも、RSNでは同じ1件の相談として受け止めています。(中略)相談スキルや他者とのコミュニケーション能力が高くない方であっても、ホール内ポスターと匿名の電話相談は相談という行動を引き起こす契機となり得る他にはない強みを持っていると思っています」と、現場密着型の支援の生命線について、使命を再認識させている。
寄稿は、「私、パチンコ中毒から復帰しました!」(中央公論新社)を出版した本田白寿氏からのRSN来訪記を掲載。本田氏は、RSNの存在を知らせるホール内ポスターを実際に店に貼ってあるかどうか、勇気を奮い起こして確認しに行って、貼ってあることにビックリしたという。「本当に困った人に対して助け舟が用意されているかどうか」と、RSNの取り組みに率直な感想を寄せている。問い合わせ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。