ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信2月19日(第94)号で1月の相談数は209件と発表。これにより2006年4月からの相談累計は1万5013件となった。
今回、本人からの相談は134件(76%)、家族・友人43件(24%)。本人性別内訳では、男性113、女性21。本人相談経路(134件中)では、ホール内ポスター59件、インターネット42件、その他18件、雑誌6件、不明・拒否5件、ホール貼付ステッカー2件、新聞1件、他の相談機関1件。その他27件(本人18件、家族・友人9件)中、7件はホール配布テッシュ、ホール関係者からの紹介3件、ホール折り込みチラシ2件の経路からの相談だった。
今回の特集は「ギャンブリング問題のとらえ方」について。昨年夏の厚労省からのギャンブル依存の調査発表がセンセーショナルに取り上げられたこともあり、RSNでは相談員の視点から今一度ギャンブリング問題の位置付けを行っている。アメリカ精神医学会(APA)が発行している国際的に広く用いられている診断基準にDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)があり、現在2013年に公開した5版「DSM-5」の診断基準。そして、WHO総会(2001年)において改訂されたICF(国際生活機能分類)の考え方などをもとにした依存問題対応。RSNでは「診断名を付けること、診断名をもらうこと、あるいは病気かどうかを線引きすることではない。この機能障がいをどのように改善していくかが大切」という視点で、包括的な支援につなげていくことに努めている。
なお、お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。