ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)は5月13日、神奈川県司法書士会館3F(横浜市中区)において、「依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会」と協力、依存症支援の現状と課題セミナーを開催し、約80名が参加した。
ギャンブリング依存問題をはじめアルコール・薬物依存を含めた「依存症」支援の現状と課題について、稲村厚氏(運営委員)の司会で、西村直之代表(RSN)が基調講演。西村代表は、「依存」という言葉が21世紀になって流行語のように多くの人に使われていることについて、依存が市民権を得たと歓迎。一方で、依存問題の支援に携わる側としては、逆に複合した問題、混乱が生じていると警鐘を鳴らした。アメリカでの80年代「アディクション」(依存or依存状態の意)ブームの弊害を例に掲げて、本当に依存問題で悩んでいる声なき声の人に手を差し伸べられるネットワークづくりのさらなる連携と構築に協力を呼びかけた。
午後からは、「現状と課題」として3領域・中山進氏(アルコール領域)、市川岳仁氏(薬物領域)、中村努氏(ギャンブル領域)が担当。その後、参加者全員参加のパネルディスカッション(高澤和彦運営代表の進行)で、ネットワークづくりと人的連携をさらに緊密とした支援策について再確認をおこなった。なお、会場の神奈川県司法書士会館3F(横浜市中区)では、「依存問題基礎講座」を月1のペースで開催(6月3日〜)。ギャンブルの問題を持つ家族のためのセミナーも同じく月1ペースで開催(直近は6月3日開催)している。依存問題についての家族教室・相談、セミナー等の日程などについては、ワンデーポートまたはRSNまで。