PSM協力会 最後の贈呈式

愛知県下のパチンコ景品商社が中心となって構成されるPSM協力会(今枝芳樹会長)は9月14日、名古屋市中区のメニコンANNEXにおいて「あいちパチンコセーフティマイタウン」支援金贈呈式を開催。22団体に計670万円が贈呈された。

協力会では加入する商社が拠出する会費等を基金として積み立て、その基金を元に安全、安心なまちづくりのために日夜努力している団体又は、個人を支援する事を目的とした事業を展開。活動は平成22年からスタートし、今年で8回目を迎える。開催に先立ち、挨拶に立った今枝会長は、限られた予算の中で出来るだけ支援していきたいという思いの下、活動を行ってきたが、厳しい業界情勢下で基金を拠出する事が難しくなり、今回をもって支援金事業を中止する事となったと報告。関係各位に謝辞を述べ、受贈先団体には基金を役立てて頂きたいとエールを送った。

続いて選考委員会を代表して、元NHK厚生文化事業団中部支局長の安藤昇氏が講評を述べた。それによると、今年6・7月に協力会のHPや愛知県社会福祉協議会の冊子等に広告を掲載して募集したところ40件の応募があり、その中から22団体に計670万円の寄贈を決定した。8年間の累計応募数は363件、受贈団体数は200団体で総額7248万円を寄贈した。安藤氏は歌謡曲『いつでも夢を』の歌詞を引用し、「皆様の社会貢献活動は優しく、ひそかに行われている」と述べ、支援金を有効活用して欲しいと語った。

今枝会長より受贈先団体の代表者一人ひとりに目録が贈呈された後、元NHKアナウンサーの杉山邦博氏が講演を行った。杉山氏はKONISHIKIさんと共に行ってきたボランティア活動を紹介しながら、ボランティアに取り組む精神や姿勢などについて語った。「ボランティアは特別な事ではなく、例えばお年寄りに話しかけたり挨拶したりするだけでもそれは有意義な活動となります。肩肘はらずに自然に行動しましょう。日本人は皆、お互いをサポートし合う優しさを持っていますが、一歩行動に移す事が苦手です。心ある人たちが気持ちを素直に出し合う事が大切です」と語った。最後にアトラクションとして受贈先団体の南米民族音楽グルーポキルキンチョが民族楽器による演奏を行い、贈呈式は終了。8年間にわたる協力会の主活動は幕を閉じた。