社会福祉法人さぽうと21(吹浦忠正理事長)のpp奨学金委員会(深谷友尋委員長)は3月27日、東京・港区の国際文化会館において、2019年度総会ならびに奨学金給付決定通知書授与式を開催した。2019年度のpp奨学金給付生は36名(大学院生12名、学部生22名、高専生1名、専門学校生1名)。応募者152名の中から書類選考、面接により決定した。
総会・式典では、柳瀬房子最高顧問(認定NPO法人難民を助ける会・会長)は、「経済的に苦しくて勉学どころではないという境遇の方がいます。恵まれない環境に、ため息をつかれた事があるかと思います。こんな中で、人の何十倍も努力されたからこそ、私たちは貴方を応援すると決めました。pp奨学金とご縁ができました」と挨拶。小島豊副委員長は「“人生の本舞台は常に将来に在り”(尾崎行雄(咢堂)氏の言葉)」をしたため、自分一人の未来ではなく、後に続く人への先陣として取り組んで欲しいと激励。深谷委員長(前日遊協会長)は、「pp奨学金は、パチンコ・パチスロ業界が、苦学する学生に寄り添って支援していく事を趣旨としています。本懐できない苦学生が少なくない時代になっています。ppはパチンコ・パチスロが込められていますが、小文字のppには、まだまだスタートしたばかりの奨学金という自戒込め、音楽用語でピアニッシモ(より小さく・ささやか)という出発点、これからどんどん大きく広がっていきたいという想いを込めています」と激励した。そして吹浦理事長は、奨学生代表に給付決定通知書を贈った。奨学生は1年間、毎月5万円が給付され、既に3月20日第1回給付を行った。選ばれた36名は、この後、舞台に立って給付に対する感謝と将来の目標、目指す夢などについてスピーチを行った。
阿部恭久理事長(全日遊連)は、「皆さん一人ひとりの夢を聞く事ができました。私たちパチンコ業界の励みとなる、糧となる夢です。これからどんどん広がりを続け、夢を持った若い人がどんどんどんどん育っていけるようにしていきたい」と期待を込め祝辞とした。
pp奨学生は、6社で設立準備委員会を開設。2019年3月末現在pp奨学金メンバー(会員)は48(団体、企業、個人)。募金箱設置店舗は123店の規模。2017年度8名、2018年度22名、今回36名と進展している。
奨学生とpp奨学金委員会全員で記念撮影
奨学生36名の代表学生(中)が奨学金決定通知書を授与(吹浦理事長・左、深谷委員長・右)