一般社団法人パチンコ・チェーンストア協会(金本朝樹代表理事)は2月19日、都内千代田区のアルカディア市ヶ谷おいて、第55回公開経営勉強会を開催し約230名が参加した。渡辺圭市技術担当理事(日工組)が「新しいぱちんこ遊技機はどのようなものか?」を講演。その中で、「遊技くぎ」の変更により性能が異なる可能性のある型式遊技機の回収リストが2月10日なったことなど、状況説明を行った。
渡辺技術担当理事は、回収対象遊技機リストの件について、「当初、今年1月下旬には公表を予定していた。12月25日の声明のもと一体となって取組むことに努めたが、結局6団体声明でのスタート。1月26日業界14 団体での声明を行い、並行してリストの調査を進めていた。その中で3月末までに検定の切れる遊技機に絞って該当機種をリストアップして、2月10日に最初に発表できた。しかし、並行した調査は依然として続いており、全体日程の目処をお知らせできない(わからない)中でのリスト発表だった。本当に申し訳なく思っています。2次、3次というように段階を追っての発表になるのかどうかは不明です。いつごろ調査が終わり、いつごろ発表できるかなど、逐次報告を心がけたい。初回リストアップできたのは2月10日午前。午後からホール団体様、各遊技機メーカー、そして業界誌関係、マスコミ各紙には午後5時までに発信した。今回の反省点含め、2次リストの際には、ある程度準備して対応していきたい。現在、2次の調査対象としているのは 2013年4月からの検定のとれた遊技機を調査している。その意味では、2013年4月〜12月までの遊技機であり、調査してリストアップしていきたい」
回収撤去機の調査については「例えば、出荷台数の多い遊技機の場合、点検が不十分で適正な状態で出せていないのではないか、あるいは混ざっていないか、という見方で、そこから調査をしている。日工組として、年内中には調査を終えたいと考えている。その調査の進み具合によって、順次リストを発表していきたい。適正な遊技機の見分け方では、今後、ベースの値(範囲)を明記するようにして、取説に載せれるように予定したい(例えばベース30を切らないような基準)」など、状況を報告し協力と理解を求めた。
講演ではその後、テーマである「新しいぱちんこ遊技機はどのようなものか?」について、事前に寄せられた質問事項(遊技機について、営業について、その他)に答えていた。第2部では、「新しいぱちんこ遊技機の活かし方」と題してパネルディスカッション。藤田宏氏(エンビズ総研)をコーディネーターに、渡辺氏、山口孝穂技術委員長(日工組)、大石明徳副代表理事、荒籾伸一理事により議論。業界、ホールの未来予想図について意見を集めた。