一般社団法人ぱちんこ広告協議会(大島克俊理事長)は11月29日、TKPガーデンシティPREMIUM品川において第6回社員総会を開催した。役員の改選があり、平野輝寿氏((株)いなばNEXUS・副理事長、写真)が新理事長に選任となった。
大島理事長は、PAAとしての活動が7年目を迎えることができたことに謝意を述べた。そして、社員総会において役員(理事)は原案通り承認となった。その後の理事会において理事長の改選を行い、異動に至ったと報告。「PAAの設立時、長く永続的に活動できる団体を目指し、組織運営は公平性の観点からも独善的にならないよう、代表についても随時交代していくことを想定していた。ただ、団体としての基盤づくりが優先すべき期間だったことなどから、私がずっと代表を務める形となっていました」と説明。11月スマート遊技機の導入が始まり、業界は「変わらなければいけない転換期に来た今こそ、新たなリーダーにバトンタッチする時」とのタイミングと説明した。
平野新理事長は、「パチンコ業界の活性化を目指し精一杯努めていきたい」と挨拶。第7期に向けた活動指針として①PAAオリジナルサービスの拡充②業界の抱える課題に対する取組み③新たなファンの創出、を掲げ、既定路線を踏襲し各ワーキンググループ(WG)活動につなげたいとした。その後、「ぱちんこ産業広告動態調査2022年版」について参与の東洋大学現代社会総合研究所の柳井猛晶氏がパチンコホールにおける広告宣伝の動向を推量した。
■PAA広告大賞の発表
広告は、業界・企業と消費者とをつなぐコミュニケーションの位置付けであり、PAAは、ぱちんこ業界が世の中に、より楽しい場と豊かなひと時の提供ができる未来を目指し、広告を通して活動していきたいとの考えのもと、ぱちんこ業界とパチンコ・パチスロファンをつなぐ、新たな広告を多くの方に考えてもらえる機会となることを願い、既成概念にとらわれない発想と、消費者視点を持った感性のある優秀作品(グラフィック・ムービー部門)を発表し、表彰した。
①グラフィック部門/梶野 諭氏(デザイナー(株)ジュリアジャパン)
②ムービー部門/五十嵐 亜衣氏(映像デザイナー(株)プロテラス)
優秀賞の発表に際しては、日遊協、日工組、MIRAIの選考委員が広告の可能性に期待する祝辞を述べた。
その後、来賓として警察庁生活安全局保安課の朝妻係長が出席し、松下和彦課長の祝辞を代読した。
■行政の講話内容(要旨)
貴協議会は、2016年の設立以来、業界における広告宣伝の適正化に努められ、ぱちんこ業界の健全化に寄与しているものと認識しています。他方、ぱちんこへののめり込み・依存問題については、依然として多くの方から高い関心を集めているところであります。
業界では、既に、「パチンコ店における依存問題対策ガイドライン」の策定、広告・宣伝に係る注意喚起の共通標語の全国的な指針の策定など、各種の対策に取り組まれています。また、貴協議会におかれましては、「ぱちんこ業界における広告・宣伝に係るガイドライン」の策定や「ギャンブル等依存症問題勉強会」の開催のほか、今後のぱちんこ産業における広告宣伝の在り方についての調査・研究にも取り組まれ、広告宣伝を健全化すべく尽力されているものと承知しております。
広告・宣伝の健全化は、清浄な風俗環境を保持するために不可欠なものであるとともに、ぱちんこへののめり込み・依存防止対策を進める上でも欠かすことのできないものであります。業界自らが問題意識を持って取り組むことが重要と考えており、引き続き、貴協議会がその中で大きな役割を担い、推進されることを心から期待しております。
私どもとしましても、ぱちんこ業界の健全化に向けた施策をより一層推進していきたいと考えております。今後とも、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。