MIRAI 能登半島地震のボランティア有志を結成

一般社団法人MIRAIぱちんこ産業連盟(金光淳用代表理事)は1月17日、都内台東区のオーラムにおいて、1月度定時理事会を開催(直接参加124名・リモート21名)した。新規入会4社(正会員1社、賛助会員3社)を承認し、これにより、正会員60社・ホール数1173店舗、賛助会員95社の規模となった。

■「令和6年能登半島地震」ボランティアについて
1月1日に発生した能登半島地震において、被災ホール会員の状況について、8企業の被害(インフラの欠損等)状況、再開できたホール企業(店舗数)について報告した。支援については、MIRAI有志による災害復興支援ボランティア活動として、石川県七尾市において実施を検討。これまでMIRAI(旧同友会ボランティア有志含)では、東日本大震災の被災地復興支援として、10数年にわたりボランティア活動などを行った中、宮城県南三陸町に寄り添い地場物産品をホール景品に採用したり、福興市(夏祭り)への継続支援をしてきた。また、2016年熊本地震、2018年7月豪雨災害被災地の岡山・真備町支援、2019年の長野県被災地へのボランティア活動など、機敏な取組みを行ってきたことから、地域の状況を見極めながら、今回も被災地に寄り添って対応をしていく。

■21世紀会による「令和6年能登半島地震」支援について
能登半島地震について、パチンコ・パチスロ産業21世紀会(阿部恭久代表)は、業界が連携して義援金1000万円を贈るよう協議をまとめ、MIRAIも同調した。代表して石川県遊協が代表して目録を渡す。なお、昨年2月6日に発生したトルコ・シリア地震による被災地支援に対し、遊技産業として何らかの支援をしたいという思いから、パチンコ・パチスロ産業21世紀会として義援金1000万円を贈った経緯がある。

■2月経営勉強会を2月21日「Z世代のぱちんこリアルディスカッション」開催
Z世代のぱちんこ感をホール経営者として感受することを目的として企図。パチンコ経営企業の内定者、パチンコをしたことがない、ホール企業に従事している若手社員、パチンコが好きな大学生の有志・全日本学生遊技連盟(略称:学遊連)などを招き、「私にとって遊ぶこと、働くこと」と題して、ディスカッションを行い知見を積む。

■広告宣伝検討会の進捗について
現在、「法令違反等と疑われる広告宣伝を行った店舗の情報提供窓口」に通報が相次いでいる状況。主に「ステルスマーケティング」に関する通報が多い。広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことは、令和5年10月1日から景品表示法違反となっている。ネット上、SNS等で氾濫しているため、業界としての自浄作用を発揮すべく、協議を進め、実効性ある対応をしている。昨年末までに通報607件、是正勧告298件の状況。同検討会は、ホール関係4団体(全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進)で組織する。広告宣伝の健全化に向けた仕組みの構築づくりに向け、「法令違反等と疑われる広告宣伝を行った店舗の情報提供窓口」を開設するなど、昨年4月27日から運用を開始し、業界の自浄作用を進めている。メディア広報に対するタイムラグの質問については、慎重に対応していくという。

■申請書類の電子化について
現在、行政と協議して申請書類の電子化、標準化に努めている。調査すると地域・所轄ごとに差異があるため、統一・標準化を進めている。進展があればタイムラグがあろうが公表していくという。

■改刷について
今、一般では電子決済が増えているが、パチンコ業界では改刷問題は深刻。500台の遊技機に500台の紙幣判別(ビルバリ)が必要。金光代表は、前回の改刷は2004年の調査があったが、当時パチンコ業界では、1800億円規模の費用がかかったという推計があり、同規模の影響があるのではと観測。トリッキーな対応で、新紙幣で来店した遊技客に旧紙幣に交換してもらうサービスの発想を持つ営業者もあるようだとした。昨年から日銀の紙幣の供給が止まっており、急ピッチで交換されていく政策が進んでいる様相とした。銀行券のデザインを一新することを「改刷」と呼んでいる。紙幣を受け入れる機械の内部に取り付けて、紙幣の金種識別や真贋判定を行うための組込み用紙幣処理装置。ビルバリデータまたはビルバリとも呼ばれる。光学センサーや磁気センサーなどを備え、紙幣の寸法、紙質や書き込まれた磁気信号を基に紙幣を判定する。各メーカーごとに仕様が違うこと、年代の型によっては対応できないケースは、概ね5%としている。一律対応を決めるのではなく、各ホール企業の判断対応が重要。

審議事項においては、①新規会員入会では、正会員1社、賛助会員3社を承認。正会員の(株)新世紀観光(幸村圭亮代表取締役社長)。賛助会員は、(株)チャンスメイト(荒井孝太代表取締役)、(株)TM2(松田昌益代表取締役)、(有)富岳サービス(鵜沢孝一代表取締役)②「令和6年能登半島地震」ボランティアについて③21世紀会による「令和6年能登半島地震」支援について、報告事項では、④2月経営勉強会2月21日「Z世代のぱちんこリアルディスカッション」⑤3月のストアコンパリゾン三重県伊勢&松阪地区(3月5~6日)等、委員会・部会活動を報告した。

一般社団法人MIRAIぱちんこ産業連盟(MIRAI)