特定複合観光施設区域整備推進本部事務局は12月15日までに、「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ〜『観光先進国』の実現に向けて〜」に関する意見募集(パブリックコメント)の結果及び説明・公聴会における表明意見に対する回答について、公表した。8月1日〜8月31日までの約1カ月間の意見提出者数は1234名(内説明・公聴会76名)、提出意見数は7049件(内説明・公聴会意見数467件)だった。
主な論点ごとの意見、それに対する事務局の回答の概要では、大きく7項目。また意見の種類を354件と丁寧に分類し、回答した。
(1)公共政策としてのIRについて
(2)IR制度・カジノ規制の基本的な仕組みについて
(3)IR制度について
1)IRの構成施設の種類及びその要件
2)区域認定の手続き・認定基準
(4)カジノ規制について
1)カジノ事業免許等
2)カジノ施設規模の上限等
(5)依存防止対策・青少年の健全育成について
1)依存防止対策全般
2)マイナンバーカードを活用した本人確認措置
3)青少年の健全育成
(6)マネー・ロンダリング対策・暴力団員の入場禁止等について
(7)刑法の賭博に関する法制との整合性について
特に刑法の賭博に関する法制との整合性では、賭博罪の構成要件に該当するカジノであっても、法律に基づいて行われる場合、違法性が粗却されるという「全体として、刑法の賭博に関する法制との整合性は図られていると考える」と事務局の考え方を示している。そして「皆様からお寄せいただいたご意見に関しましては、日本型IRに関する制度設計における今後の議論の参考とさせていただきます」としている。
写真は大阪説明・公聴会