全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は4月17日、第一ホテル東京において、定例理事会を開催(理事48名中42名出席)。その後、平川容志副理事長、星山聖達副理事長、太田裕之専務理事が記者会見を開催した。阿部理事長は公務多忙の影響のため、静養の必要があり、理事会は欠席した。
平川副理事長は、阿部理事長の欠席について、「昨日の執行部会の際、阿部理事長が目まいとのことで、担当医からも静養の必要があるとのことで大事をとった」と説明し、運営面を平川副理事長が代行役を務めた。
【主な質疑について】
■ホール4団体広告宣伝検討会について
投稿数2993件(2025年3月末)中、871件に是正勧告。ガイドラインの新版について現在まとめている。
■eラーニングについて
依存問題対策として、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)によりeラーニング「パチンコ・パチスロ依存問題基礎講座」として2021年4月より、パチンコ・パチスロ依存問題の知識が録画(オンライン)で学べるようにとスタートした。 2022年12月より経営者及び店長を対象にした3バージョンと顧客保護と依存問題対策をテーマとしたコンテンツ「LV.3+」(レベルスリープラス)を揃えている。特に法人での登録を進めており、今回もその登録促進を呼びかけた。
■社会貢献機構 2024年の社会貢献13億円余の規模
一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構(宮廻正明代表理事・母体/全日遊連)は、毎年調査集計している遊技業界(ホール店舗)の2024年の社会貢献・社会還元の調査結果を示した。それによると、2024年・1年間の社会貢献の額は13億8615万6666円(9557件)だった。前年比では、総額で2億6834万9871円増・906件増と社会貢献への取組みを着実に積み上げている事を示した。総額内訳では、現金11億0133万8450円(4483件)、物品2億8481万8216円(5074件)となっている。
■風営適正化法の一部改正に伴う周知のお願い
今国会において、最近における風俗営業等をめぐる情勢に鑑み、接待飲食営業に係る遵守事項等を追加するとともに、風俗営業の許可に係る不許可事由を追加する等の措置を講ずる必要があるとして、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案」(第217回閣第47号・衆議院4月3日可決、参議院4月9日可決)が改正される。これについて太田専務理事は、「今回の改正は、もっぱら『ホストクラブ』における問題に対するものが主です(接待飲食営業に係る遵守事項・禁止事項の追加。性風俗店によるスカウトバックの禁止)。遊技業界に関係するものとして、『無許可営業等に対する罰則の強化』、『風俗営業からの不適格者の排除』の2点」とした。「無許可営業等に対する罰則の強化」では、2年以下から「5年以下の拘禁刑」、200万円以下から「1000万円以下の罰金」。両罰規程に係る法人罰則の強化では、200万円以下から「3億円以下の罰金」となった。「風俗営業からの不適格者の排除」では、①親会社等(A、B及びC)が許可を取り消された法人②警察による立入調査後に許可証の返納(処分逃れ)をした者③暴力的不法行為等を行うおそれがある者がその事業活動に支配的な影響力を有する者、の3点。「特に②の『立入調査後に許可証の返納(処分逃れ)』については、過去に業界においてもあった事案であり、周知した」。
その他として、平川副理事長からは、「4月9日に大阪では勉強会を開催しました。パチンコ業が今後進展していくためにどう取組むべきか高い関心が寄せられました。関西万博が開幕しましたが、開催地の一人として、盛り上がりに期待しています」と所感。星山副理事長からは、「遊技業が社会から認知される起点となる年として、阿部理事長のもと一丸となっていきたい」と述べた。
【決議案件】
①2026年度第36回全国パチンコ・パチスロファン感謝デー(11月13、14、15日予定)の実施について
②暴力団対策特別委員会の委員の承認について(補充選任・谷川亨氏(福岡遊協・専務理事))
【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について(啓発週間用ポスター、eラーニングについて)
②機械対策委員会からの報告について
③事業委員会からの報告について(ファン感謝デー取扱い商品の中で、当初から価格改定や供給数の問題から調整。2025年度春のパチパチファン感謝デーの概要等)
④総会における事業振興表彰組合の選定方式について
⑤風営適正化法の一部改正に伴う周知のお願い
⑥一般社団法人パチンコ・パチスロ社会貢献機構からの報告について
⑦その他