警察庁生活安全局保安課はこのほど、令和6年における風俗環境の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について公表した。それによると令和6年末のパチンコホール数は6706軒(前年比377軒減)、遊技機332万5890台(同9万9356台減)とした。ホール数の減少は、2024年問題、改刷、諸物価高騰の影響含め、ライフスタイルの変容で遊技ファンの離反に底打ち感がなく、依然として手探りの状況といえる。令和元年からの6年間で2933軒の減、遊技機87万0040台の減となっており、減少が続く。
ぱちんこ屋営業の許可数は、ぱちんこ遊技機設置店6238軒(前年比402軒減・設置遊技機196万9913台・前年より10万7728台減)、回胴式遊技機等設置店468軒(同25軒増・設置遊技機135万5839台・前年より8373台増)。1店舗当たりの備付台数は、496.0台と前年より12.4台増えた。令和2年からの5年間では52.7台の増。
ぱちんこ遊技機等備付台数別の営業所数の推移は、ぱちんこ遊技機等備付台数1001台以上の営業所が増加。ぱちんこ遊技機等備付台数別の営業所の構成比は、100台以下256軒(前年比19軒減)、101-300台1419軒(前年比211軒減)、301-500台2294軒(前年比163軒減)、501-1000台2338軒(前年比8軒減)、1001台以上399軒(前年比24軒増)。令和2年からの5年間で101-300台規模の店舗は1314軒減、301-500台規模の店舗919軒減と著しい。
風俗営業者等に対する行政処分件数は、ぱちんこ等営業(4号)180件・前年より28件減。
特記事項として、社会問題化した「悪質ホストクラブに対する取締り等の状況」「オンライン上で行われる賭博事犯の取締り状況」がトピックスとして取り上げた。特にオンラインカジノ賭博は「違法」、ギャンブル依存症の対応など周知が取組まれている。
【警察庁】