一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)の東北支部(谷口久徳支部長)は9月27日、仙台市内のパレスへいあんにおいて、令和6年度支部総会並びに実務セミナー(オンライン併用)を開催した。
はじめに挨拶に立った谷口支部長は、年初の能登半島地震ならびに豪雨災害による被災者へのお見舞いと亡くなられた方々への哀悼の意を述べた。また、総裁選に伴う政局(総選挙等)に関心が及んでいる中、東北地区において自民党職域支部が拡充されており、連携して、やるべきことを協力して推進していかねばならないとした。なお、西村会長は急用の為、欠席した。
支部総会において、谷口支部長を議長に選任して、活動報告等全3議案を上程し原案通り確認した。その中、震災の復興に取組んだ日遊協・共生の森による植栽の取組みは10年経過を節目として、その総括対応を行った。子ども食堂への支援では、コロナ禍の影響により休止が続いている。また全国クリーンデーへの協力は支部挙げて各社単位で参加した。本年度の活動計画には、子ども食堂の支援再開(山形、秋田)を企図している。令和7年度の支部総会は、令和7年9月26日に開催を決定した。
日遊協(本部)活動報告では、御手洗伸太郎専務理事が担当。①広告宣伝ガイドラインの進捗/ガイドラインに関する通報は続いている。競争に関する地域ごとの理解に温度差があるようだ。おすすめ、記念日関係、AIを使ったもの、ステマの巧妙化など、Q&A整理を進めている。推進機構にもその是正対応の協力をお願いした。②電子化の進捗について/申請書類は各地区でバラバラの実情がわかり、統一している。添付書類含めて20万点程の削減ができた。電子化は業界だけではなく、行政の受け入れ体制も必要であると、行政の予算が降りてからの対応となる。③貯玉再プレイのガイドライン/遵法営業上、注意すべきポイントについて説明。自主規制を逸脱することのないよう、理解を促した。
実務セミナーに登壇した宮城県警本部の加藤勉生活安全企画課長補佐は、脱コロナへの取組みとして伝統行事の再開など兆しが再開する中、健全営業の推進について要請した。①パチンコ・パチスロのめり込み(依存)防止対策の推進(基本計画に則り、対象者その家族等と寄り添った対応を心がけたい)②適正な広告宣伝のあり方について(業界の自主的なガイドラインの運用に期待。ただ新手の行為が出没している状況が懸念され、ガイドラインの趣旨を要請)③不正防止対策の徹底について(不正改造遊技機、闇スロ事犯の適正な取扱いと流通による未然防止が重要)講話した。
続いて、「ギャンブル依存に関する正しい知識」と題し、篠原菊紀教授(公立諏訪東京理科大学・日遊協理事)を講師に招いた。篠原講師は、エビデンスの意義を踏まえて、スマートPLAYスタイルを提供することで遊技客も巻き込んで健全な遊技を心がけて欲しいとした。