公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(南條智宣理事長)は9月27日、外国人奨学(留学)生を対象とした社会見学会を開催。今回、和歌山のリゾート地・南紀白浜を訪れ、奨学生含めた約20名は、観光バスを利用して白浜観光を行った。
最初に訪れたのはアドベンチャーワールド。「人間(ひと)と動物と自然とのふれあい」をテーマに、動物園・水族館・遊園地の3つを併せ持つテーマパークとなっている。園内には数々の施設があり、ジャイアントパンダの飼育展示、広大な敷地に放し飼いにされた動物たちの中をケニア号が進むサファリツアー、イルカショー、食事タイムなどを楽しんだ。
その後は三段壁を訪れ、漁師たちが通りゆく船や魚の群れを見張った場所「見壇」に由来するといわれる大岩壁を見学。岩肌に打ち寄せる黒潮が激しくぶつかり合うダイナミックな光景を目にした。その後、西日本最大級の海鮮マーケットのとれとれ市場を訪問。地元の堅田漁業協同組合が経営しており、価格もリーズナブルとなっており、全国の海産物や和歌山の特産品の数々に目を奪われた。また、移動する車中では、同財団が協賛し、大阪府警本部が作成したDVD「女性のための防犯~あなた自身を守るために~」の上映などを行った。
この見学会は財団が支援する奨学生同士の交流を図ると共に、日本の技術や文化を学ぶ機会を奨学生に提供することを目的に財団設立の翌年(30余年前)からスタートし、毎回、日本文化に触れ合う機会づくりとして趣向を凝らして開催してきた。ただ、コロナ禍にあって、各種交流活動は休止していたが、緩和の情勢により、再開したもの。南條理事長は、「奨学生が互いに交流し、日本文化に親しむ絶好の機会、積極的に交流を進め、思い出にもなる」と述べていた。