【総会】日遊協 2団体の加盟を承認

一般社団法人 日本遊技関連事業協会(西村拓郎会長)は6月11日、ホテルハイアットリージェンシー東京において、第35回通常総会を開催した。新規団体加盟は、一般社団法人プリペイドシステム協会(石田倫敏理事長)、一般社団法人電子認証システム協議会(越野友春代表理事)を迎えた。また任期満了による役員改選では、西村会長を再選した。

福山裕治副会長が開会挨拶を行い、第35回の健全化の積み重ねに心一つとした。西村会長は日遊協の第7代の会長であることに誇りをもって務めることができたことに謝意を示した。また、6月24日に合同懇親会を予定しており、その際には業界パーパスを発信していく予定と示した。パチンコ業界の社会的意義や志を掲げて、パチンコ業界百年の計として新たな飛躍を示していくとしている。

議事では、正会員260社のうち、出席98社・委任121、計219社により成立。西村会長、大久保正博副会長、金光淳用副会長を議長団に選任。議案は4議案を上程し、原案通り承認した。

来賓として出席した警察庁保安課の松下和彦課長は、業界唯一の横断的組織として日遊協に期待し、業界の健全化に向けて講話した。
<挨拶要旨>
 昨年来、業界では広告宣伝のガイドラインを選定し、業界内で不適切な広告宣伝が行われないよう、取組みを進められています。また、ギャンブル等依存症の問題があらためて取りざたされている中、ギャンブル等依存症推進計画の取組みも着実に進めていただいています。こういった業界の自主的な取組みが機能することで、業界全体の健全性が高まり、業界に対する世間のイメージが高まることにつながると思います。またそのことは、世間のイメージから生じる様々な課題の解消に寄与するのではないかと思います。とりわけのめり込み・依存の問題は、世間の目が厳しくなっており、パチンコによるのめり込み・依存による生活の崩壊ということがクローズアップされれば、さらに厳しい対応を求められることに留意していただきたい。
 のめり込み・依存の問題は、業界が提供するサービスと密接に結びついているため、各企業、店舗の責任として、外部から求められる前に、取組んでいただく必要があると考えられます。のめり込み・依存に困っている当事者、その家族の方に寄り添い、早い段階で対応し、深刻な問題にならないよう実質的な取組みが求められます。
 こうした取組みを進める企業・店舗ほど競争上優位に立てるという状況が、理想になると考えます。
 また、過去には著しい広告・宣伝が横行し、行政として厳しい対応措置をおこなったことがありました。こうしたことは業界にとっても望ましいことではないと思います。自主的な取組みが機能すれば、そもそも行政として厳しい取締りすることもなく、業界の信用も高まることで、それを前提として、行政として、業界のご意見ご要望に対応することができると考えています。今後も好循環の流れを継続することが重要と考えています。貴協会は、業界唯一の横断的組織であり、その果たす役割は大きいと思います。今後とも、ご意見ご要望に真摯に耳を傾けながら、業界の健全化に向けて支援していきたい。

一般社団法人 日本遊技関連事業協会