東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は11月22日、東京・市ヶ谷の遊技会館において11月定例理事会を開催。席上では警視庁生活安全部保安課の森浩史風俗保安対策官、今村浩一風俗営業係長が出席した。
行政講話として、森対策官は、関東大震災から100年にあたるところから、昨今の異常気象に鑑み、ホール店舗が都民の避難場所として対応できるよう期待した。また一部ユーチューバーの違法行為、大麻グミが横行している点(規制対応が始まる旨)を懸念した。業界に向けては①射幸心を抑える取組みついて②賞品の適正管理について(10年振りに都内で検挙事案が発生したことを受けたもの)③暴力団排除について、3点を要請した。
理事会において阿部理事長は、業況の厳しさが依然続いているが、パチンコ業はホール店舗数、遊技機台数が基盤であり、その安定化は、遵法営業の中で知恵を出し合う事が肝要とした。また、2024年問題について喫緊の状況であるとし、組合の指定する運送業者が、2024年問題で「会社もドライバーも共倒れするのは間違いない」ということで3月末までに脱退の意向であることを報告した。全国的な進捗では、運送業務の効率化が優先されるとして、早期の納入(分散納品、共同集荷、運転日報等様式変更、出荷時の効率的な体制を行う)、ホール店舗は、保管倉庫、事前の設置の厳正管理。警察庁も業務の合理化、負担軽減を期待した。遊技機メーカー側に対しても2024年問題を要望。「早期納品により猶予期間に対応したい。倉庫等への先納品は規程になく今後検討し、運賃の高騰化について配慮。また、大型化等は個社対応となるが善処したい」とした。
全日遊連の理事会(11月15日)では、遊運協の執行部から懸念点の説明。収入面(物流ドライバーの高齢化、収入源等)を挙げて、スムーズな納入体制への協力、引取りの場合も事前準備を要請、配送時間の効率化などを要請した。今後対策を講じなければ2030年には荷物の遅滞が現実化することから、今後4月までに試行錯誤を通じて善処していく。
11月初旬の日工組、日電協の連絡協議会の対応では、高コスト体制の是正を要請。大型化についても社会的要請とした。情報センターの運用状況では、日電協スマスロ20万6248台、異常値ゼロ。日工組スマパチ5万5623台、スマスロ8万8372台、異常値ゼロ。ホールでの異常値はホール現場での対応の認知不足があった(10月末現在)。
■議決事項
役員辞任に伴う後任者選挙の件/中島孝文氏、緑川謙氏、佐藤宗智氏、奈良哲哉氏の4名を選任。
賞品提供価格に関する違背事項に対する組合員資格の停止の件
■報告事項
①余暇進における警察庁保安課長補佐の講話について
②「税を考える週間」PR動画放映の実施結果について
③「2023年依存対策実施状況調査」回答状況について
④「第27回都遊協チャリティコンペ」の開催結果について
⑤改刷に関する全日遊連への要望書提出について
⑥東商流からの「1g金賞品の販売停止について
⑦ヤクルト年賀挨拶用景品イベント」の開催について
⑧共同購買事業及び団体保険事業の中間結果について
⑨pp奨学金「ドリンクプレゼント」の実施結果について
⑩2024年問題への対応について
⑪日電協及び日工組との定期連絡協議会の開催結果について
⑫「組合まつり イン 東京」への出展結果について