大阪府遊技業協同組合(平川容志理事長)は9月12日、大阪市中央区の大阪府庁本館の特別会議室において、「青色防犯パトロール車輛贈呈式」を開催した。
青色防犯パトロール車輛(以下/青パト)とは、防犯意識向上や犯罪被害防止等を目的に、認可を受けた府の市町村が一般の車輛では装備する事のできない回転灯を装備し、防犯パトロールを行うというもの。各種防犯への啓蒙活動や子どもたちの登下校での見守り活動、街頭犯罪の未然防止など地域に根ざして役立てられている。
組合では平成15年から府下の社会福祉(障がい者)施設に福祉車輛を寄贈しており、平成27年度をもって目標台数となる累計200台の寄贈を達成。平成28年度から青パトの寄贈をスタートさせた。8年目を迎える今回は、大阪府治安対策課を通じて府下3市2町へ各1台を寄贈した。これにより、累計55台となった。
贈呈式には、組合から、平川理事長、野口賀蔵副理事長、大山秀一副理事長、段周精事業開発・社会貢献事業・広報委員長、協賛の美多浩二副支店長(ヤクルト中日本支店)、大阪府からは森岡武一副知事、大中英二危機管理監、そして大阪府警察本部生活安全部より府民安全対策課の馬郡清高課長が出席した。冒頭、挨拶に立った平川理事長は、パチンコ・パチスロを営業するホール事業者として、地域密着の大衆娯楽を提供している役割について説明。ギャンブル等依存症への対策が法制化される以前からのめり込み問題には、2003年から取組んでおり、20年余になるとした。組合挙げた社会貢献活動は、傘下の419店舗組合員の協力のもとに継続実施している一つであり、青パトの寄贈は各地域における様々な自主防犯活動の一助となる事を目的としており、今後も継続して取り組みたいと挨拶した。
続いて森岡副知事からは、吉村洋文知事のメッセージを代読。安全安心なまちづくりを推進していく中で、今回で55台目となる青パト寄贈は、子どもの登下校時の見守り活動や地域の防犯パトロール、特殊詐欺防止に向けた警戒・広報等、自主防犯活動に活用したいと謝意を述べた。「大阪府では、自治体、警察、事業者、府民が一体となったオールおおさかの体制のもと、府民が安心して暮らせる『安全なまち大阪』を確立すべくまい進して参りますので引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます」と述べた。
式典では、平川理事長より森岡副知事へレプリカキーが手渡され、これに対して感謝状が贈られた。同席した寄贈を受ける自治体から、寝屋川市、羽曳野市、太子町、高石市、熊取町の3市2町の代表が、拍手で青パト受領を祝した。府庁前では、寄贈車輛が整列して駐車展示され、行き交う府民の目に止まっていた。