公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(南條智宣理事長)は7月7日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、令和5年度の日本人留学生を対象とした奨学金受給証書の交付式を執り行った。
財団大遊協では、平成3年7月の設立以来、日本に来日した400余名の外国人留学生に対する奨学金支給事業を行ってきた。新たに令和2年より日本から海外の大学へ留学する日本人留学生に向けた奨学金支給事業についてスタートさせた。向学心旺盛で成績優秀、かつ、国際交流への意欲にあふれた学生に向け、経済的な理由で自費のみでの海外留学が困難な学生に対して、支援給付している。
交付式は、交換留学対象の5名(立命館大学、大阪教育大学(2名)、大阪公立大学(2名))に南條理事長は奨学金受給証書を手渡した。南條理事長は、「当財団は、長年外国人留学生の支援を続けております。国際交流に貢献するという観点から、日本人留学生の交換留学についても目を向け、支援を始めて今回で18名になります。皆さんは、せっかく留学されるのですから、現地の方々との交流を深めていただきたいと願っています。これから待ち受ける留学体験が、人生のターニングポイントとなることを願っています」と祝福した。
国際交流の調整及び推進等を行う大阪国際交流監の一坂浩史氏は来賓を代表して、「皆さんワクワクしていると思います。ぜひ夢を叶えて欲しいと思います。海外からの留学生ならびに日本からの留学生の支援を財団が担っていることに敬意を表します。2025年には大阪で万博が開催されます。命輝く未来社会のデザインがテーマになっています。皆さんは、今人類が直面している課題について心に留めていただき、勉学に励んでいただきたい」とエールを贈った。
奨学生を代表して橋本航太郎さんは、「コロナ禍で留学は無理だと思っていましたが、やっと夢がかないました。私はドイツに留学する予定です。財団留学生(奨学生)の一人として、自信を持って国際交流の一翼を担えるよう心掛けたい」と感謝の言葉と関係者の期待を励みとして頑張りたいと誓った。