gorakusangyo@876254925 
九州遊技機商業協同組合(岩下卓世理事長)は5月30日、ホテルオークラ福岡(福岡市博多区)において、第35回通常総会を開催(会員129中、出席81名・委任状31合計112)。コロナ禍対応の収束により4年振りのリアル総会開催となった。任期満了の役員改選では、國分寿人氏を理事長に選出した。
挨拶に立った岩下卓世理事長は、「総会を会場で行えるのは4年振り。コロナも5類に分類され経済活動も活発になってくるでしょう。一方で業界では、長引いたコロナ禍でファンの足がホールから遠のいている。ホール店舗数は減少の一途です。スマート遊技機の設備投資も出来るホール、出来ないホールに分かれており、ホール間の格差は広がっています。一方で回胴式遊技機の稼働は良くなっているものの、半面パチンコの稼働は少し減少し、ホール内の総客数はあまり増えていないように思えます。日工組のKIBUN PACHI-PACHI委員会でPRを積極的に行い、休眠ユーザーの呼び戻しや新しいファンを増やすことが業界の最重要課題です。今年4月の中古流通台数は前年比65％、認定申請は31％とそれぞれ減少しています。販売会社も厳しくなっている」として中古機流通の取扱いが、おろそかにならないよう要請した。
議事に際しては、全8議案が上程され、原案通り承認。任期満了に伴う役員改選では理事17人、監事2人を選出した。臨時理事会において新たに國分寿人氏(副理事長)を理事長に選任。國分新理事長は、「業界ではホール数減少に象徴されるように、まだまだ厳しい状況が続いている。当然、遊技機や設備を取り扱う我々にとっても厳しい状況だからこそ、相互扶助の精神のもと、活性化に向けて組合員一同が一丸となって、しっかりと取組んでいきたい」と所信を述べた。
来賓には、福岡県警察本部生活安全部生活保安課の中村健一生活保安課長、九州地区遊技業組合連合会の松尾道彦会長、新富雅哉支部長(日遊協九州支部)、平岡聖教理事長(福岡遊協)、林田伸一副理事長(回胴遊商)が出席した。中村保安課長は業界に向けて、中古機流通の適正化を堅持して欲しいとし、依存対策では、本年3月、福岡県ギャンブル等依存症対策推進計画の取組みに協力を要請した。松尾会長からは、「雨降って地固まる」の言葉を使いコロナ禍からの回復する中で、「これまでのあり方を抜本的に見直すとともに、手軽で身近な遊びを提供するという原点に立ち返って、お客様第一で行動していかなければならない」と述べた。
【新役員】（敬称略）
理事長 國分寿人
副理事長 岩下卓世、有田帝圭
専務理事 石山敬達
会計理事 武下俊治