パチンコ・パチスロ産業21世紀会(阿部恭久代表・全日遊連理事長)は3月22日、難民を助ける会に1000万円を寄付した。これは、2月6日に発生したトルコ・シリア地震による被災地支援に対し、遊技産業として何らかの支援をしたいという思いから、日遊協理事である「難民を助ける会」特別顧問の吹浦忠正氏を通じて、「認定NPO法人 難民を助ける会」に義援金を託した。
同日、難民を助ける会東京事務局(東京都品川区)において寄贈式が行われ、21世紀会を代表して、阿部理事長、西村拓郎会長(日遊協)、中村昌勇会長(全商協)の3名は、難民を助ける会の堀江良彰理事長に目録を手渡した。21世紀会を代表して阿部理事長は、「パチンコ・パチスロ産業21世紀会では、今回のトルコ地震で東日本大震災以上の被災があって多くの方が亡くなっているという状況を見て、業界としても何らかの形で支援をしなければならないという思いがあり今回の寄付となった。寄付金の送付先については、どういった形でこの寄付金を使っていただけるのかわかった方が良いだろうということで、西村会長と相談させていただき、『難民を助ける会』では現地に人を送って支援活動を行っているということなので今回、寄贈先とした。トルコ地震復興支援のため使っていただきたい」と寄贈の趣旨を伝えた。
これに堀江理事長は、感謝状で応えるとともに、「この度は本当に多額の寄付をいただき、心より御礼申し上げる。皆様にいただいた寄付は謹んで現地で使わせていただきたい」と感謝を込めた。またAAR特別顧問の吹浦氏からは、「難民を助ける会は1979年、昭和54年にできて今年で44年目となる。パチンコ業界とは古い関係で、これまでも色んな形で応援してもらっている。今後とも何卒ご支援をお願いしたい」と深甚なる謝意を示した。
顧みれば1990年11月、発足当初の日遊協は、「じゃがいもの会」を通して難民を助ける会(相馬雪香会長・当時)に対して、難民救援奨学金の一助にと3000万円を寄付した。「日本の豊かさの陰で難民ということで苦学されている方々について難民を助ける会の活動を知った」(松岡英吉会長・当時)ということからの結びつきであり、今回30数年来のつながりの中、献身的な活動への支援が引き継がれた。