全日遊連 業界が共同して義援金を寄付

全日本遊技事業協同組合連合会(阿部恭久理事長)は3月15日、第一ホテル東京において、新年定例理事会を開催(理事52名中51名出席)した。午後4時前から、阿部理事長、星野副理事長、太田裕之専務理事が記者会見を開催した。

■「時代に適した広告宣伝等に関するワーキングチームの活動について」。現在ガイドラインを取りまとめている(作業中)。各地から問合せを受け付けている。スキマを狙った一部が散見される。ガイドラインについては、ある程度の期間をかけ、QアンドA等で補完していく。広告宣伝案件については、ずっと続くものであり、いつまでにまとめるという予定は考えていない。また、監視や通報のための機関を想定する考えがあるが、検定切の遊技機の時とは違い、ずっと続くものであり、個人的な考えになるが設置すべきではないと思う(阿部理事長)。

■「全日本学生遊技連盟(学遊連)への対応について」。「PS:JAPAN」という名称で、全国の学生によるパチンコ大会が今夏、ぱちんこ広告協議会の後援により学遊連主催で開催を予定している。若年層の開拓の趣旨は理解している。ホールで大会を開くということなので、賛同する店舗があれば、適正に運営して欲しいと思う。そのため、各都府県方面の行政の理解もした方が良いとアドバイスした。

■「貯玉補償基金理事会の対応について」。補償基金理事会は、基金の改善等をする場ではないということから、参加を見合わせた。スマート遊技機が登場するなど過渡期にあって、業界としてどう対応するか、連携すべき時だと思うが、残念なこと。

■「ホール従業員の騒音障害防止対策について」。厚生労働省は、「騒音障害防止のためのガイドラインの一部改正案及び騒音障害防止のためのガイドラインの解説の一部改正案」をまとめ、3月4日~18日の間にパブリックコメントを募集した。昨年来、ホールにおける騒音障害の対象とされる検討があったが、今回の改正案で、パチンコは除外されていた。

■「依存問題への対応について」。3月2日西村直之代表(RSN)から、「依存問題の現状と今後業界が目指すべき方向性」について基調講演があった。また、2023年度のパチンコ・パチスロ依存問題啓発週間の取組の概要について報告。

■「スマート遊技機及び専用ユニットの供給見通しについて」。日工組、日電協からの説明について報告があった。

■「トルコ・シリア地震の被災に対する社会還元寄付金の支出について」。今回のトルコ地震は、想像を絶する被害となっており、遊技産業としても何らかの支援をしたいという思いから、パチンコ・パチスロ産業21世紀会において浄財を募り、3月22日に難民を助ける会に寄付を行う。

■「重い心臓病を患っている五十嵐好乃さん(11歳・川崎市在住)の手術費用支援のため募金活動に協力」。五十嵐さんは、心臓の働きが低下する「拡張型心筋症」と診断され、現在、補助人工心臓をつける手術を受け、移植手術を受けるため渡米予定となっている。

【決議案件】
①内規等一部改正について
②そごう西武との事務委託及び売買基本契約の締結について(承認)
③2023年度第33回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーギフト賞品について
【報告事項】
①パチンコ・パチスロ依存問題への対応について
②時代に適した広告宣伝等に関するワーキングチームの活動について
③推進機構の定例理事会の開催結果について
④中古機流通協議会の開催結果について
⑤ヤクルト本社のキャンペーンについて
⑥全国パチンコ・パチスロファン感謝デーについて
⑦2023年度総会における事業振興表彰組合の選定方式について
⑧ホール従業員の騒音障害防止対策について
⑨都市景観形成推進協議会からの要望について
⑩貯玉補償基金理事会の開催結果について
⑪セキュリティ対策委員会の開催結果について
⑫暴力団排除啓発ポスターの作成及び配布について
⑬全日本学生遊技連盟(学遊連)への対応について
⑭トルコ・シリア地震の被災に関する社会還元寄付金の支出について
⑮五十嵐好乃ちゃんへの寄付金経過について

全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)