東京遊協 専務理事に大栗正行氏を迎える

東京都遊技業協同組合(阿部恭久理事長)は11月29日、東京・市ヶ谷の遊技会館において、11月定例理事会を開催した。

最初に、東京働き方改革推進支援センターの担当者がセンター利用について説明。同センターでは、働き方改革の実現に向けて、中小企業・小規模企業事業者等を中心に、非正規雇用労働者の処遇改善、労働時間の短縮及び生産性向上による賃金引上げ、人手不足の緩和等に向けた取組を支援するため、関係機関と連携を図りつつ、専門家による相談対応等を実施していることから、利用を呼びかけた。

阿部理事長は、社会はウィズコロナのような雰囲気になっているが、ホールからクラスターの出ないよう安全安心なホール環境の保持に継続した協力を呼びかけた。また、スマートパチスロの導入が始まったけれども 、諸課題について活発な審議を要請した。

総代会は125中、69名が出席。阿部理事長、濱田副理事長、安藤副理事長が議長団をつとめた。役員の異動案件は、冨澤旭組合長(品川組合)、高山慶哲組合長(西新井組合)、春山幸弘組合長(葛飾組合)、渡邉貞人組合長(高井戸組合)。そして新専務理事に大栗正行氏(写真)を選出した。大栗氏は、1957年生まれ(65歳)。四谷警察署長などを歴任し、2017年に退官。前職は、日本IBM顧問。12月1日付で就任した。

<主な審議項目>
■都遊協ファン感謝デーセット賞品代金の値上げについて/来年2月と5月に開催する都遊協ファン感謝デーのセット賞品の値上げを決議した。値上げ分は広告宣伝費に充て、ファン感開催1週間前からYouTubeを活用して既存のファンや休眠層の来店を促す。
■スマート遊技機導入に伴う「貯玉再プレイの引出し上限」及び「来店ポイント」の運用について/スマート遊技機の導入に伴って複数メーカーのユニットを導入する店舗が出てきたことを受けて、平成27年に決議した貯玉再プレイの引き出し上限額及び来店ポイントの運用の見直しを行った。複数のシステムが入った店舗では会員カードごとにこれらの運用を行うことを認めた。会員カードが1枚で運用されているホールは従来通り。また、来店ポイントについては全日遊連から総付景品等のガイドラインの変更があった場合は、それに従うこととした。
■東京都ギャンブル等依存症対策推進計画(案)について/東京都で進めているギャンブル等依存症対策推進計画では、令和2年11月に有識者・事業者などで構成する東京都ギャンブル等依存症対策推進計画策定委員会が発足し、令和4年3月までに素案を作り、パブリックコメントの予定であった。取りまとめが遅れ、令和4年10月に第5回の委員会開催があったが、組合として意を尽くさないパブリックコメントが11月9日から12月8日まで募集となったと報告。委員として参加している小島豊副理事長は、エビデンスに沿った対応を粘り強く東京都に要請していきたいと報告。推進計画は、令和4年度(2022年度)から令和6年度(2024年度)までの3年間の取組みとなる。
■pp奨学金/pp奨学金の取組み報告。業界が社会福祉法人さぽうと21と協力し、2017年から返済を求めない独自の学生を対象にした給付型の奨学金。多くの応募の中、令和3年度までに、のべ161名7602万円を給付。恒久的な活動組織とするため、昨年、社団法人化を実施。2024年公益法人化の準備を進めている。令和4年は33名に給付。令和5年度に向けては書類選考の段階。

【決議事項】
①専務理事の選任(案)について
②都遊協ファン感謝デーセット賞品代金の値上げについて
③スマート遊技機導入に伴う「貯玉再プレイの引出し上限」及び「来店ポイント」の運用について
【報告事項】
①余暇進における警察庁保安課長補佐の講話について
②2023年「店舗用新年ポスター」の作成、配布について
③経営者研修会の開催結果について(参加者457名・次回は令和6年6月開催を予定)
④第26回都遊協チャリティコンペの開催結果について(11月8日富士桜カントリー倶楽部で開催。138名参加・収益金18万8000円)
⑤税を考える週間PR動画放映の実施結果について
⑥東京都ギャンブル等依存症対策推進計画(案)について
⑦ホールの通信環境実態調査結果について
⑧共同購買事業の中間結果について
⑨ヤクルト年賀挨拶用賞品イベントの開催について(ヤクルト製品にシールを貼る授産施設への支援施策)
⑩pp奨学金ドリンクプレゼントキャンペーンの実施について
⑪中古機流通協議会の開催(11月8日)結果について
⑫フォーラム110の開催について(12月7日開催予定)
⑬組合まつりin東京へのイベント出展について(2023年1月18日、19日リアル開催・東京遊協、全日遊連、東遊商、東商流、日工組が協賛し、試打を提供する)

東京都遊技業協同組合