DK-SIS コロナ禍の影響が引き続く状況

ダイコク電機(株)(本社/名古屋市中村区)は7月7日、「『DK-SIS白書2022年版-2021年データ-』オンライン記者発表会」を開催した。2021年の売上規模は14.6兆円と推計し、2020年と変わらず。粗利規模は約2.39兆円と推計(対前年比0.04兆円増)と、コロナ禍の影響が引き続いた。

発表会には、大上誠一郎代表取締役社長、DK-SISの片瀬宏之室長がオンライン出席。大上社長は、「新規則機に突入して5カ月が経過しました。足元では4円パチンコの業績がかなり上向き安定してきてはいます。20円パチスロは相変わらず低迷が続いています。その結果、パチスロの低迷を好調なパチンコで補うという構図がハッキリと表れており、4円パチンコは、DK-SISが集計を始めてから、最も辛い遊技時間粗利で推移しています。苦戦するパチスロでは、6.5号機やスマートパチスロといった規制緩和の流れが見えているところから、今後、業界全体が本格的に上向いていくためには、パチスロがこの規制緩和をきっかけに、本来の遊技の面白さを取り戻し、一刻も早く4円パチンコに依存した構図から脱却する事が重要だと考えられます」と述べ、DK-SIS白書は発刊をスタートさせて19冊目になり、「DK-SIS白書2008」のデータ推移と似ているとした。「不透明な状況においては、今後の戦略を決定する際、過去のデータを参考にする事も重要かと思います」と、DK-SIS白書の活用を呼びかけた。

同白書はDK-SIS会員の実・営業データを基に2021年のパチンコ市場を分析・推計したもので、今年で19巻目。DK-SISは会員3303、遊技機台数140万台(2022年3月末時点)、パチンコ4.24兆円、パチスロ2.90兆円、合計7.14兆円の売上規模とし、全体市場規模の49.0%というビッグデータを保有している。

片瀬室長は、2021年の業界キーワードとして、①新規則機への完全移行、パチンコとパチスロ入替え・業績推移が異なる②業界総粗利は横ばいもコロナ禍前の7割強に留まる③13年振りに4円パチンコの遊技時間・粗利が前年を上回る(過去最高)④パチスロの業績が過去最悪に、の4点を挙げた。その中、4円パチンコにおいて、時間粗利が約100円上昇しており、2007年から2008年、4号機~5号機への移行により、パチンコにファンが流れた状況と類似しているとして、13年ぶりの異常事態であると、警鐘を鳴らした。

白書付録において、初日稼働率2021年に出てきたパチンコ91機種、パチスロ61機種全ての登場から8日分DK-SIS白書2022年版は、今回で19冊目、累計発行部数も4万5000冊余となっている。

■DK-SIS白書2022年版
書名/「DK-SIS白書2022年版 -2021年データ-」
価格/税込4万9500円(本体4万5000円+税10%)
資料問い合わせ先/ダイコク電機(株) DK-SIS
電話番号/052-581-7660
※DK-SIS会員は、特別価格で提供

ダイコク電機株式会社