セガサミーグループ 七ヶ浜町と地方創生包括連携協定

セガサミーホールディングス(株)(本社/東京都品川区)は6月17日、宮城県・七ヶ浜町(寺澤薫町長)と地方創生に係る包括的連携協定(以下、本協定)締結を発表した。

これは地方創生への取り組みとして、東日本大震災以降、復興支援活動を続けている七ヶ浜町へセガサミーグループから人材を派遣し、相互に連携を図る事で、双方の資源を効果的に活用し、地域経済の持続的発展に繋げることを目的とした最初の取り組み。具体的には、グループから3名の社員有志を七ヶ浜町に派遣し、セガサミーのノウハウを町おこしに役立てていく。寺澤町長は、定住人口と交流人口の中間とされる『関係人口』を増やす事を主眼に、『ちょっと遊びに行こう』と思ってもらえる町づくりに期待しているとした。

17日、本社会議室において、里見治紀代表取締役社長グループCOO、寺澤町長、石倉博執行役員・CSR・SDGs推進室長が会見に臨んだ。里見社長は、「東日本大震災から8年余が経過しますが、その間ずっと私たちは被災地、そして被災された方々に企業として何ができるのかを自問自答し、ボランティア活動を含めて取り組んできました。そうした中、七ヶ浜町と交流する過程で、今回のプロジェクトの機会をいただきました。グループを代表する(精鋭)3名が七ヶ浜町に駐在し、町おこしに関わり、復興支援として一歩踏み込む活動ができるよう期待しています」とグループ挙げた取り組みと意義付けた。

寺澤町長からは、「被災した町は、多くの方々のご支援とご協力によって復興への目途が見えようとしています。セガサミー様には、ボランティアをはじめ七ヶ浜町生涯学習フェスティバル、野球教室、水泳教室など、子どもたちへのこころの復興にも多大な貢献を賜ったところです。七ヶ浜町は、仙台市街から車で30分ほどの太平洋沿岸に位置し、三方を海に囲まれ、日本三景の一つに数えられる松島の南部にある小さな町です。これからどういう町にしていこうかと思案する時、役場だけの知恵だけでは限界があります。そんな中、感動体験を創造されているセガサミー様とのご縁をさらに永続的にご協力をいただける事で、魅力ある七ヶ浜のチャレンジができる事に感謝しています」と、七ヶ浜の新しい魅力創成に期待した。

石倉室長は、多くの復興支援活動の中で、七ヶ浜町へはボランティア支援23回のべ273名、新人社員研修2016年〜2019年527名の参加など、一連の活動を通じてSDGs(エス・ディー・ジーズ)の機会として捉えていると説明。グループ公募では10数名の手が上がり、セガサミー1名、サミー1名、サミーネットワークス1名を選抜し、7月から現地に赴く。七ヶ浜町では、海水浴場など癒しを提供するエリアづくり。マリンスポーツやパラグライダー、釣りや漁業の体験教室など、『ちょっと遊びに行こう』と思ってもらえる体験型観光の可能性を探っていきたい考えだ。

寺澤町長(左)と里見社長

一般マスコミなど30名余が記者会見に来た