ブティックス(株)が主催するケアテックス大阪2020(第5回大阪介護用品展・介護施設産業展・介護施設ソリューション展)が11月18日から20日までの間、大阪・南港のインテックス大阪において開催され、豊丸産業(株)(本社/名古屋市中村区)がブース出展。トレパチやトレパチテーブルの他、新製品として非接触型検温システムや消毒液スタンドなども展示していた。
介護用品からリハビリ機器、見守り、レクリエーションなど介護に関する様々な企業150社が出展した展示会は3日間で4137名が来場。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、感染予防の設備やグッズなども数多く出品された。
豊丸ブースでは機能訓練に使用できる「エアロビック・トレパチ!」「トレパチ!テーブル」に加え、新製品の「非接触体温検知システムSC-8」、「非接触型消毒スタンドPOP」を稼動展示した。体温検知システムはシステムのスタンドを置くだけで設置完了。マスクをしたままでも検温が可能な他、マスクをしていない場合はマスク着用を促すアナウンスも流れる。検温自体は0.3秒と瞬時に測定できる為、待つという事がなくなるので列による密も発生しない。消毒スタンドはスタンドのPOP部分がオリジナルに変更可能で自社のアピールや広告などにも使用できる。「トレパチ!テーブル」では従来のアプリ23種類に加えて「スライドパズル」「らっき・こーきのレクナビ」「お金をタッチ」「くだもの集め」のアプリが新たにラインナップに加わり、より利用者は選択肢が広がる。プレイしたデータは履歴データを管理出力する助ロクくんによって実施記録を作成。これによって個々の内容が数値化される。
「エアロビック・トレパチ!」の説明を聞いていたデイサービススタッフの女性は、身体を動かしてパチンコを楽しむというのはとてもいいアイデア。どうしても利用者は運動する機会が少ないので、あると施設のアピールにもなる。ただ、誰か一人が独占してしまうような事にならないような運用を考えないとと述べ、別の女性職員は、これによって利用者さんのコミュニケーションの場になればいいが、これで火がついてパチンコ屋さんに行かれると困るかもという意見なども聞かれた。「トレパチ!テーブル」を体験していた男女2人組の施設職員は、これはテーブルの高さも変える事ができ、利用者さんだけでなく、スタッフの中でも楽しめるので導入すると面白いと思うと語った。
新型コロナ感染拡大の影響で、会場は検温・手指消毒の徹底などを徹底しての開催となったが、海外特に中国からの来場者が皆無だった為に来場者は大幅に減少したが、新製品や新システム、新しい企画などの発表の場であり、介護関係者も待ちわびていたという声も聞かれる中、ウイズコロナでの展示会開催は新しいフェーズに入っていく。