ダイコク電機(株)(本社/名古屋市中村区)は7月8日、「『DK-SIS白書2021年版-2020年データ-』オンライン記者発表会」を開催した。2020年の売上規模は14.6兆円(対前年マイナス5.4兆円)と推計し、新型コロナウイルスの影響が非常に大きかったと、約4分の1(前年より27%減)の売上が失われた。粗利規模は約2.35兆円と推計(対前年比マイナス0.89兆円)、売上規模と同程度の影響を被った。
発表会には、大上誠一郎代表取締役社長、DK-SISの片瀬宏之室長が出席。大上社長は、「昨年はコロナウイルスによって大きなダメージを受けました。しかし厳しい市場環境の中でも遊タイム機が登場したり、今年に入ってからは好業績の新規則機の登場など、徐々にではありますが、良い兆しも感じています。当社としてファンに安心して遊技していただけるだけでなく、ホール従事者の方も安心して働ける製品やサービスを重視して提供に努めています。時代の変化に合わせてホール様の業績回復、パチンコ業界の信頼回復を少しでも支援する一助になればと考えています」と、DK-SIS白書の活用含めて取組み姿勢を述べた。
同白書はDK-SIS会員の実・営業データを基に2020年のパチンコ市場を分析・推計したもので、今年で18巻目。DK-SISは遊技機台数144万台(2021年3月末時点)と、全体の約36%をカバー。2020年の年間売上6.8兆円は全体市場規模の約47%というビッグデータを保有している。同白書において市場の本質は「客の負け金額=粗利」から見えてくるとして、粗利を分析の軸にしている。
片瀬室長は、2020年のポイントとして①新型コロナウイルスの影響を受け、マイナス27%という厳しい状況だった②規則改正の経過措置③パチンコの業績が低迷する中、遊タイムなど明るい兆し④パチスロの業績不振の4点挙げた。その中、4円パチンコにおいて、時間粗利が約50円上昇しており、遊技者をいじめる良くない風潮と警鐘を鳴らした。1円パチンコなどのデータなどから、常連ファンは戻りが早かった事から、年配層のライトユーザーの戻り(営業展開)がカギとした。パチスロは、低迷が続いて厳しい状況。計画的撤去が進められているが、新台の遊技機価格の高騰化の傾向が見られ、白書を参考にするなどして確実に業績貢献する遊技機を探って欲しいとした。
DK-SIS白書2021年版は、今回で18冊目、累計発行部数も4万5000冊余となっている。
【DK-SIS白書2021年版】
書名/「DK-SIS白書2021年版 -2020年データ-」
価格/税込4万9500円(本体4万5000円+税10%)
資料問い合わせ先/ダイコク電機(株) DK-SIS
電話番号/052-581-7660
URL/https://www.daikoku.co.jp/
※DK-SIS会員は、特別価格で提供