ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、2011年度「ぱちんこ依存問題電話相談事業」報告書をまとめた。
2011年度の電話相談数は1128件(前年より5%減、月平均94件)。例年に比べ3月11日の東日本大震災の影響、啓発ポスターのデザイン変更による配布遅延などが影響した。風営法の指導徹底、RSN活動の新聞・テレビでの紹介があり、相談件数は、100件前後で安定した。通話時間では、30分未満が85件の減少、30分以上28件増加。相談の内容では、「話したい」相談者よりも「知りたい・教えて欲しい」相談者の比率が高かった。「話したい」ではグチが主要。「知りたい」は「やめ(させ)る方法」だった。
RSN活動を開始して満6年、電話相談事業は毎月100件近い相談が寄せられ、開設以来の相談件数は6640件。第1編は、相談の基礎情報。第2編は、相談者全体、相談者(家族・友人)、相談者(問題を持つ本人)を各章ごとに分けてまとめた。まだまだ手探りの状況とはいえ、地道な相談活動を通したデータの積み上げを通して、長く暗い迷路にある人々をひとりでも多く、連携して手を差し伸べていきたいと、正しい情報の発信につとめている。同報告書は、A4判57ページ。同報告書へのお問い合わせは、RSNまで。