RSN 12月相談数238件と依然として高い状況

ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信1月24日(第69)号で12月の相談数は、238件と発表した。12月の最終週4日間は53件の相談を記録。「今年中にどうしても相談したかった、ようやく話をすることができてホッとした」という相談者もいたという。これにより24年度は1723件、2006年4月からの相談累計は8363件となった。

本人からの相談は170件(89%)、家族・友人21件(11%)など。本人性別内訳では、男性138、女性32。本人相談経路(170件中)では、ホール内ポスター101件、その他30件、不明・拒否15件、インターネット13件、雑誌10件、他の相談機関1件。RSN代表の西村氏(写真)は、有識者による「パチンコ依存研究会」の研究員として1月12日初会合に出席したことを報告。(財)社会安全研究財団の発起により、委員長は、牧野暢男氏(日本女子大学名誉教授)。今後パチンコ依存に関連する諸問題について多様な視点で調査・研究を行なっていく。

特集では、司法書士の稲村厚氏(RSN理事)による「借金による金銭問題-家族は何ができるか?-」と題した寄稿。依存問題、特にギャンブルの問題については、借金や止められないという表面的な行動だけに囚われてはいけないと警鐘し、緊急避難的な対応だけでなく、最も大事な家族の今後の人生そのものを考えられるよう、向かい合って(知恵を出し合って)行く作業を怠らないよう、絆づくりと時間をかけた戦略を基本する大切さを説いた。