全日遊連 「ECO」遊技機の説明2年目に入る

7月24日に開催された全日遊連理事会の場において「ECO」遊技機の試作機の模様を報告。翌25日開催した記者会見において、ECO試作機についての感想が発表され、日工組の試作機の5団体向け披露においては、全日遊連は6月19日、同友会は6月24日、PCSAは6月28日に説明の場が持たれたと、それぞれ公表されている。

全日遊連は、執行部ならびに機械対策委員会の正副委員長が参加したという。参加者の一人である大野春光副理事長(写真)が代表してその時のECO試作機の印象を発表した。

業界関係者という眼ではなく、いちユーザー目線では「完成度は高かった」と感想。「今までの遊技機となんら変わることなく(何が変わったのかわからない位)、遊技盤は従来のセブンタイプのもの、スタートチャッカーに入賞すれば、動作もする。玉は、従来(鋼球)のものだった。呼び出しランプの機能まで操作盤に備わっている。上方発射も違和感はなかった」と率直な印象を語った。しかし、ホール経営者・オペレーションの立場では、「何がECO遊技機なのかが、従来通りの操作感ではわかりにくい。ゲーム性に着目しても、ゴト対策が強化されているという事だが、どういったゲーム性が期待できるのかが目に見えない。コスト面の負担が具体的に見えない」と、客観的に述べ、「評価のしようがない状況」とした。

従来の遊技機と違和感がないとは言え、ホール現場視点では、「遊技盤、操作パネル、ユニットは有線LAN端子でつながれており、裏側はシンプル。ホール目線では、今までとは違うという感想。オペレーション立場では、入れ替えが魔法のような簡単さになると感じた。音は、機械がむき出しだったが、シャーッというラセン状のものを玉が上がっている音だけで、玉がガラスに触れる音はしたが、実際にはほとんど音はしないものになる」など、これまでのイラストだけの説明とは違い、「実機(試作機)であり、たいへん勉強になった」という。ECO遊技機は、法改正が必要な遊技機であり、喫緊のファンの呼び戻し施策とは別物というとらえ方として、遊技機により詳しい選抜チームを編成して、ECO遊技機対応に努めていくという。

また、これとは別のハネモノをメインとした日工組、日遊協、全日遊連による3団体による協議も行われており、これは年度内にも一定の成果が出せるよう継続対応を行っている状況と報告した。