ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信9月19日(第77)号で8月の相談数は233件と発表。2013年度は累計1476件、2006年4月からの相談累計は1万678件となった。
今回、本人からの相談は166件(84%)、家族・友人30件(6%)。本人性別内訳では、男性133、女性33。本人相談経路(166件中)では、ホール内ポスター111件、インターネット24件、その他13件、雑誌11件、不明・拒否7件。その他18件(本人13件、家族・友人4件、援助者1件)中、7件は啓発用ポケットティッシュ経由、3件が啓発ステッカー経由の相談。
特集の相談電話の向こうから(その5)は、「問題を抱えるホール従業員からの相談」。相談者Aさん(男・37)は、パチンコホール勤務。休日になると他の店で1日中遊んでしまい、最近は給料が残らないほど。将来のことを考えると、自分ひとりではやめることができない。どうしたらやめられるかの相談。初めてのパチンコは、友達に誘われ18歳の頃。学生時代、社会人になってからは、たまに遊ぶ程度だった。27歳の時、一般企業の営業職に転職した頃から、のめり込むようになり、ズルズルと32歳で債務整理。34歳でパチンコ店に転職、結婚、子どもの誕生などで、3年間はコントロールできた状態だった。しかし、ここ数ヶ月、以前の状態になってきた。
相談対応では、どうやってパチンコと距離を置けるかを一緒に考えたが、結果的には、具体的な方針が定まらないまま終了した。パチンコホールに勤務している方からの相談では、仕事を続ける以上「パチンコと接しながら」問題改善を考えなければならないことがネック。パチンコホールで仕事をする人は、パチンコが好きな人が多いといわれている。そういった意味から海外のカジノ企業では、従業員向けの従業員支援プログラムなどを励行しており、パチンコホールでもより積極的に活用し、早期発見、早期介入に努めて欲しいとした。
問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。