公益財団法人 大遊協国際交流・援助・研究協会(山田稔理事長)は12月8日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、奨学生親睦交流会を開催。同財団が奨学金を寄贈する留学生や受給者OB、学校関係者を招き、基調講演や卒業生の体験発表、尺八の演奏などが行われ、同協会が奨学金援助を行う留学生36名(全40名中)が参加した。
挨拶に立った高島洋専務理事は「皆様には年末年始を迎えるにあたって犯罪や交通事故には十分に気を付けて頂きたい。師走の時期は、ひったくりといったお金目当ての多くの犯罪が発生する月です。そして、クリスマスや忘年会と酒を飲む機会が多くなり、痴漢や強制猥褻といった女性の被害が多くなります。こういった犯罪や交通事故を防ぐためにも、自分の身は自分で守るといった意識をしっかりと持って頂きたい」と語り、留学生達が犯罪被害に遭わないよう注意を呼びかけた。
基調講演では、大阪ガスグループ産業医の富永なおみさんが「インフルエンザを予防しよう」と題した内容の講義を行った。富永さんは、流行前にインフルエンザのワクチン接種を行う事が大切だと伝え、流行後にはマスクを正しく装着、人前では咳・くしゃみのエチケットを守り、手洗いうがいを徹底する事が重要であると話した。
大阪工業大学を卒業し、現在日本の企業に勤める奨学生OBの劉懐徳氏が社会人としての体験談や心構えなどのアドバイスを行った後、交歓会を開始。尺八などの演奏やビンゴ大会といったレクリエーションが行われ、留学生達はテーブルを囲んで昼食をとり、日本語や母国語で楽しそうに交流を行った。