PCSA・公開経営勉強会 カジノ成立によって、パチンコのブラッシュアップ期待

一般社団法人パチンコ・チェーンストア協会(金本朝樹代表)は2月20日、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)において第47回公開経営勉強会を開催。当日は三堀清弁護士(三堀法律事務所)、岩屋毅衆議院議員の講演を通して、「日本におけるカジノ」の法制化に伴う、パチンコ業界のあり方について考えた。

三堀弁護士は「カジノの日本上陸とパチンコホールの三店方式への警告」と題して講演。法的な見地から、パチンコ営業のしくみを再検証した。そして、「射幸性の抑制」「健全化」「大衆娯楽」としての原点回帰を強く重ねて呼びかけた。

IR議連幹事長の岩屋議員は、昨年12月に提出した「IR推進法」の経緯と今国会での法案成立への進捗を報告。「パチンコ業界の皆様にとってこのIRの動向は重要な関心事であろうと思います。日本のギャンブル法制は、建て増し建築のような法の作りになってしまった印象がある。パチンコは、日本に根付いた『遊技』であると思いますが、法的にはまだあいまいな世界にあるようだ。カジノというものをこの日本に成立させることによって、業界に関する法的な立場を変えていく議論がはじまるきっかけになっていくかもしれない、と思っている。(世界標準のカジノが公認されることにより)公営ギャンブル、そして(風営法下の)パチンコも洗練されていかなければならない、『ブラッシュアップ(brush up)』されるよう、きっかけにしていただきたい」と、IR実現による相乗効果による産業活性化に期待した。