ぱちんこ依存問題相談機関の認定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信3月20日(第83)号で、2月の相談数は225件と発表。2013年度は累計3024件、2006年4月からの相談累計は1万2226件となった。
本人からの相談は146件(84%)、家族・友人28件(16%)。本人性別内訳では、男性111、女性35。本人相談経路(146件中)では、ホール内ポスター84件、インターネット39件、その他11件、不明・拒否8件、雑誌4件。インターネット経由は安定して高い相談経路となっているが、「検索結果が上位だったので」という相談者も含まれているという。
今回の「相談電話の向こうから」特集は、10代若年期のケースについて。昨年1年間に10代若年者からの相談は65件の状況。「短期間で問題化した若年者のケース」Aさん(18歳・男性)は、ゲームセンターのパチンコ遊びが高じて、本物のパチンコを打ってみたくなり、高校中退後、給料、バイト代では足りなくなり、エスカレート。パチンコ以外に興味はなく、我慢してパチンコをやめようと思うがうまくいかないという相談。
社会経験が少なく、経済基盤が確立していない若年者は短期間で問題化しやすい傾向。(1)お金への間違った認識(2)他の事への興味減退(3)コミュニケーション能力不足(4)パチンコ中心の問題改善(5)パチンコ以外で楽しめない、など相談面での対応による把握が難しく課題となっている。今ケースでは、生活全般の改善策を一緒に考え、1ヶ月後に報告するという約束をした。
このほど、「2013年RSN電話相談事業報告書(2013年1月〜12月)」が完成。報告書希望者ならびに問い合わせ等ならびに活動協力(寄付等)についてはRSN(098-871-9671)まで。