RSN 4月相談数268件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信5月22日(第85)号で、4月の相談数は268件と発表。2014年1月からの累計は999件、2006年4月からの相談累計は1万2726件となった。

本人からの相談は172件(82%)、家族・友人39件(18%)、援助者1件(0%)。本人性別内訳では、男性129、女性43。本人相談経路(172件中)では、ホール内ポスター101件、インターネット41件、その他17件、不明・拒否8件、雑誌4件、他の相談機関1件。新年度に入り、若年層からの相談が増え、親元から離れた大学生からの相談が多い傾向という。「余暇の過ごし方・時間の使い方」は相談者の抱える共通課題のひとつとしている。

今回の「相談電話の向こうから」特集は、「孤独感からパチンコを続けてしまう本人」について。相談者は女性Aさん(50代)。5年前、夫と一緒に付いていき、大当り以来一人でも遊ぶようになる。その間、膝の手術、経過の芳しくない術後の経過。そのため仕事の退職、夫の他界。そんな中で月10万円ほどにパチンコ通いがエスカレート。そんな問題を相談できる人がなく、どうすればやめれるか?とう相談事例。相談員は、生活状況の変化と遊技頻度が増えたのかを一緒になって5年間を振り返った。その中で「人と接することの機会が減ったことによる孤独感をどう改善していくか」という課題として、新しい目標をみつけていくことにした。

また、ぱちんこ依存から抜け出したい方へのメッセージセミナー(4月5日開催)の内容を特集。今年改正されたDMS-5「ギャンブリング障害」の診断基準を紹介。
□パチンコのことに考えがとらわれている
□興奮を得るため掛け金の額を増やしたい欲求がある
□パチンコを選らす努力をして失敗したことがある
□パチンコを減らすと不安、落ち着かない
□問題逃避や不快な気分の解決手段としてパチンコを利用する
□パチンコの損失をパチンコで取り戻そうとする
□パチンコへののめりこみを隠すため嘘をつく
□パチンコのため大切な人間関係、仕事などが危うくなる
□絶望的な経済状況を救うため他人に借金を頼む
(該当する項目4〜5軽症、6〜7中等症、8〜9重症)

問い合わせ等ならびに活動協力(寄付等)についてはRSNまで。