同友会 創立20周年記念式典開催

一般社団法人 日本遊技産業経営者同友会(松田高志代表理事)は10月15日、東京・千代田区のグランドアーク半蔵門において、創立20周年記念式典を開催。業界関係者など約300名以上が参加した。

第1部では、吉田ソース(正式名称ヨシダグルメのたれ)をアメリカに広め、ヨシダグループ18社の会長でもある吉田潤喜氏が「本物の戦略は100%のパッションからくる」とのテーマで講演を行った。アメリカに19歳で単身渡米し、空手道場の開設から、道場の門下生に貰ったクリスマスプレゼントのお返しに実家で母親が作っていた焼肉のたれをアレンジして作ったソースから、全米はもとより全世界で200店舗以上の出店をしているコストコとの契約やグループが持つ航空輸送会社はナイキの機密ともいえるエアーソールの輸送を一手に引き受けるなどまでに成長させた吉田会長は、自分に死に物狂いの情熱があれば、物事は進んでいく。また、成功するには金儲けではなく、人儲けをする事が大事と述べた。情熱を持って向かっていけば人はついてくるし、助けてくれると説いた。

第2部はパネルディスカッションとして、全日遊連の阿部理事長、日遊協の庄司会長、日工組の金沢理事長、日電協の里見理事長に同友会の松田代表理事が一堂に会し、進行役には東野副代表理事が務めて「業界トップが語る、パチンコ・パチスロの未来」とのテーマを掲げ、サブテーマとして「ぱちんこ業界の10年後の未来」、「魅力ある市場に向けた取り組みについて」、「2020年に向けた想い」の3点について、各代表によるディスカッションが行われた。

第3部では、警察庁生活安全局保安課の大門課長補佐が行政講話を行った。その中で、東日本大震災発生に伴う復興ボランティアの継続派遣について評価した。続いて、業界に関連する問題点について、のめり込みに起因した事件が散見されており、ホール駐車場における乳児死亡放置事件も発生しており、今一度防止対策の徹底を要請した。更に賞品買取並びに遊技機不正改造の絶無を改めて要請した。

挨拶に立った松田代表理事は、創立20周年にあたり、創立に携わった諸先輩方に敬意を表し、運営に関わり支えてきた正会員、賛助会員に感謝の意を述べた。また、大震災発生以降に同友会が行ってきた被災地復興ボランティアの派遣は延べ866名の派遣が出来た事に改めて謝意を述べた上で、創立の熱き志とともに未来へ同友会という記念式典テーマを踏まえつつ、振り返りなくして成長なしとして創立からの歴史を紐解き、現在の情勢の中で自社の利益追及だけでは駄目と述べた。