ぱちんこ依存問題相談機関のNPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は4月22日、全日遊連の理事会後の記者会見に西村直之代表(写真)が出席し、毎年調査集計しているぱちんこ依存問題電話相談事業報告書について説明した。
それによると、相談専用回線4回線、トレーニングを受けた相談員4名(常勤2名・非常勤2名)で対応。様々なのめり込みへの啓蒙・啓発支援により平成24年から倍々で相談件数は推移してきた。昨年の年間電話相談は3077件(対前年比287件減)。40〜50代の相談件数が減っていることが特徴。「遊技人口の減少が言われている中、その中心的な年代は40代50代といえ、それが相談件数に出たのかもしれない」(西村代表)とした。家族・友人の相談486件(前年比62件増)は、IR法案、ギャンブル依存報道の影響に触発された傾向。
昨年、電話相談の中で、二次的な受付窓口を想定、試験的に板橋地区にアセスメント事務所を開設した。一方、昨年8月にのめり込み(依存)問題への対応が急速に高まり、業界としてのガイドライン策定などに協力。ガイドラインづくり等優先したことで、アセスメント活動は手付かずのため、経費もかかるため、年度内(6月)に閉鎖する。
啓蒙啓発のティッシュペーパー(協力・全商協)配布の全国展開が計画。これまで(関東圏で配布)、大きな相談件数につながってきたが、相談対応に支障が予想されるため、のめり込み相談以外の遊技関連の相談対応できる全商協による窓口で対応、連携。
ホール店舗での、従業員教育プログラムののめり込み対応。依存問題対策のガイドライン、広報用のホームページ(21世紀会)、告知用ポスターの作成に協力。
昨年、幼児の車内放置事案が発生した中で、当該県の事故検証委員会に参画、助言した。なお、翌23日には、同報告書の説明のため警察庁を訪問予定。