RSN 3月相談数299件

ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信4月23日(第96)号で3月の相談数は299件と発表。2015年1月〜3月は738件。これにより2006年4月からの相談累計は1万5542件となった。

今回、本人からの相談は171件(72%)、家族・友人65件(28%)、援助者1件(0%)。本人性別内訳では、男性122、女性49。本人相談経路(171件中)では、ホール内ポスター94件、インターネット48件、その他17件、雑誌7件、不明・拒否4件、ホール貼付ステッカー1件。

進学・就職など新しい生活や人との出会いなどといったライフイベントの変化の多い時。上手く流れに乗れない、切り替えができず戸惑う人たちの中には、孤独感や不安感からパチンコ・パチスロの遊び方が度を越してしまう相談が増えるようだ。

今回は遊技頻度に大きな影響を与える「深追い」について、「相談電話の向こうから(その18)」「ギャンブリング問題のとらえ方(その3)」それぞれで取り上げた。2014年のRSNの電話相談データでは、相談者の95%が深追い設問にハイと答えている。「負けを取り戻したい気持ちが強い」「夫に問題を隠しながら遊技する」の2例。電話相談の大半がこの深追いの繰り返しによる問題の深刻化。その理由はそれぞれにあり、深追いという問題行動に発展する。表面化した問題の裏側にある隠れた問題(背景)に注目してもらえるよう相談員は日々対応しているという。

現在、2014年の電話相談を報告書がまとまり、電子書籍版(PDF版)は無料ダウンロード可能となっている。なお、お問い合せ等ならびに活動協力(寄付等)については、RSNまで。