一般社団法人大阪福祉防犯協会(高知茂会長)は5月22日、大阪市中央区にあるシティプラザ大阪において、平成26年度基金寄贈式を開催した。
同協会は社会福祉・防犯に対する援助や応援などを目的に、平成15年にパチンコ企業が中心となって発足した団体。予期せぬ災害に遭った地域や国に対して迅速に救助の手を差し伸べ、多額の基金の贈呈を中心に様々な支援活動を行ってきた。13回目となる今回は、11団体に対して総額850万円を寄贈。累計すると寄贈団体数は延べ131団体となり、総額1億1954万円となった。
式典の冒頭、挨拶へと立った高知会長は、「基金贈呈式は皆さんの協力を得ながら毎年行い、今回で13回を迎えました。金額については累計すると1億円を超えております。更に、最近では協会に入られる企業さんも、増えてきており、お陰さまで協会の予算は例年よりも増えてきております。来年は今年の倍の寄贈が行えるように努めて行きたいと思いますので、今後とも皆さんのご支援、ご協力をよろしくお願い致します」と語った。
その後、高知会長より受贈先の代表者一人ひとりに対して目録が手渡され、受贈先団体を代表して社会福祉法人 愛徳姉妹会 聖家族の家の中田浩施設長が、「我々が行っているような施設では、昔は子供が一人入所すれば国が8割を負担し、施設が2割を負担すれば良かったのですが、今は違います。国と施設の負担はそれぞれ5割となり、子供の食事や職員への給与などで手一杯という状態が続いています。そんな中で今回、皆様からの寄贈により、共有ではなく施設の子供一人ひとりに対して、自転車を購入する事ができました。本日は皆様の貴重な財源からの寄贈、本当にありがとうございました」と感謝の意を伝えた。