ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN)は、機関誌さくら通信7月23日(第99)号で6月の相談数 は281件と発表。2015年1月〜6月は1585件。これにより2006年4月からの相談累計は1万6389件となった。
今回、本人からの相談は158件(77%)、家族・友人48件(23%)。本人性別内訳では、男性131、女性27。本人からの相談比率が増加傾向、男性本人からの相談が8割を超えた。本人相談経路(158件中)では、ホール内ポスター71件、インターネット63件、その他9件、雑誌6件、不明・拒否4件、他の相談機関3件、新聞1件、TV1件。本人相談の年齢分布で20代が最も多く、例年春期は若年層からの相談が増加する傾向。自身の遊技状況は、依存的なのかそれとも娯楽の範囲なのか確認してもらうために電話相談を利用する若年層からの相談が印象的という。
今回の特集・ギャンブリング問題のとらえ方は「社会関係問題」「経済的問題」について。社会関係問題とは、パチンコやパチスロにひどくのめり込んでいるせいで、重要な人間関係や仕事、教育または職業上の機会を危険にさらしたり、失ったことがある。経済的問題とは、パチンコやパチスロによって引き起こされたどうしようもない金銭的な危機状況をのがれるために、誰かにお金を出してくれるよう頼む。2014年のRSN電話相談データでは、本人からの相談のうち54%は借金の問題が存在している。
相談者の声に耳を傾け、今、何が起きているのか整理し、問題改善には何が必要なのか、できることは何かを一緒に考える事が重要という。問い合せ等ならびに新年度に伴う、新規入会希望、活動協力(寄付等)については、RSNまで。