PCSA 楽観論に危機感、時間消費型娯楽の実現は急務

一般社団法人パチンコ・チェーンストア協会(金本朝樹代表理事)は8月21日、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)において、第14期第1回臨時社員総会を開催。「PCSA声明」として、ファン離れを招来させているのは高い射幸性にあるとして、時間消費型娯楽への取り組みが急務だと今一度発信した。

第2号議案において、「PCSA声明」(8月10日付)について、森治彦リーダー(写真・法律問題研究部会)が説明した。「遊技機に関連する課長講話、推進機構の性能調査、全日遊連の自主規制など、現在の認識において楽観的すぎるのではないかと感じている。遊技人口の減少が喫緊の課題であり、最優先すべき事と見定めている。その上で、ファン離れを招来させている最大の問題が遊技における高い射幸性にある。その意味で、撤去時期を論議するのではなく、高射幸性の遊技機を市場から撤去し、時間消費型娯楽を実現することである」と声明趣旨を述べた。

新規入会では、ハイライツ・エンタテインメント株式会社(本社/東京都千代田区・代表取締役町田和昭氏) の入会を承認した。同社は、アイ電子(旧)として周辺機器の開発・製造・販売をしているが、2014年10月より、Jトラストグループ(Jトラスト株式会社・東証第2部上場/銘柄コード:8508)傘下のもと、2015年7月現社名としてスタートした。

PCSAデータベース2015報告では、パチンコホール売上高22兆4512億円、パチンコホール雇用人数25万7478人、パチンコホール法人税納税額1012億円と類推した。その他、谷口晶貴氏(初代代表幹事)のPCSAアドバイザー就任の件や、チェーンストア経営分野アドバイザーである佐藤洋治氏の11月19日のPCSA第54回公開経営勉強会における「古稀を迎えた佐藤洋治氏の人生70年で到達した哲学」の講演企画案を報告した。